息子がコロナ陽性

  

昨日の午後くらい、オンライン授業を終えた息子が

「頭が痛い」と言い出した。  

  

私は横になってればー?とテキトーな受け答えをして、

それより、とばかりに「ねえねえ、イモリがミミズ食べてるよ〜!」と

若干興奮ぎみに声をかけた。

すると横になっていた息子は立ち上がって、どれどれと遠巻きに覗き込んで

またすぐに寝入ってしまった。

あれ、そんなに興味ないのかしら?

いかにも喜びそうなコンテンツなのに。とその時は思ったが

後で思い返すとこの時すでに相当具合が悪かったのであろう。

ごめん。

  

クッションに身を横たえた息子は、すぐに寝息をかき始めた。

汗もかいてる。体温計で熱を測ってみたら37.8℃ある。ゲゲ。

しばらくしたら、うなされてるような声で「・・・頭がいたい・・・」と

言い出した。

  

私は急いで保冷剤を持ってきたり、布団を敷いて寝かしたり、

パジャマに着替えさせたりした。

コメカミの辺りを軽く押してやると

もっとして、と促されたので、ああ、本当に頭が痛いのだなと思った。

息子はしばらく、頭が痛い・・・と悶えていたが

そのうちまた寝入ってしまった。

  

私は、この時は、脳梗塞とか脳血栓とか脳腫瘍とか、

そういう病気だったらどうしよう・・・

どこの病院に行けばいいのか?どのタイミングで?

今からさらに悪化したらどうしよう・・・?などと考えていた。

  

数時間後、娘と2人で夕食を食べていたら

「お腹すいた〜」と息子が起きてきた。

だいぶ顔色が良く、頭痛は治まったという。

トイレに行ってくる、といってしばらくして戻ってきて

おもむろに、気持ち悪い・・・と言い出した。

嘔吐用に洗面器を枕元に用意してあったので

それを差し出すと、昼に食べた焼きそばをほとんど吐き戻してしまった。

この時私は、(キャベツを食べれなくて丸呑みしたのが原因かな?)と

キャベツを食べるようしつこく促したことを反省していた。ゴメン。

  

吐いてスッキリした後、水を飲んで息子はまた寝てしまった。

体温は37℃台で、それ以上は上がらず。

この段階ではまさかコロナだとは何故か疑っていなかった。

なぜなら、抗原検査で陰性だったし、娘が発症してから7日が過ぎようとしていたから。

さすがにコロナウイルスももう消えたでしょう、とたかを括っておりました。

  

そして朝。

本来なら今日から登校を再開できるはずの日。

私も今日からバイトに行こうと思っていた。

でも昨晩から、明日は熱が下がってても病院に行こうと決めていた。

この段階でもコロナだとは思ってなかったが。

ただ、陰性であると証明しないと学校に行くのヤダなと考えていたのだ。

息子の病状が悪化するかもしれないから、バイトも休もう、と思って

お店に電話したら、「お葬式に行きたいから今日は来てほしい〜」と言われ、

そうですよね!遅れるかもしれませんが、行きます〜と応え、そのつもりで家を出た。

息子は37℃程度熱があったが、ほとんど快癒してるように見えたからだ。

この段階でも、まだコロナの可能性はほとんど想定してなかったのだ。

  

車で40分くらいの市内の病院に向かった。

息子は元気で、饒舌である。よかった、深刻な脳の病気じゃなくて。

  

以前にも診察を受けたことのある小児科は、

ネットで予約して、到着したら駐車場から電話をする。

そして看護師さんに病状を説明したのち、コロナ疑いの人は

駐車場の外れにあるプレハブ診察室にて検査を受けるシステムなのだ。

当初はPCR検査だったのだが、最近は抗原検査になった。

やはりすぐに結果が出るのがウケが良いのだろう。

  

検査をしたのち、15分ほど車で待機してると病院から電話がかかってくる。

前回は本院の診察室に通されたが、今回はプレハブ診察室にくるよう指示された。

  

私はこの段階で、初めて、あ、コロナ陽性か!と気付いた。なんと勘の悪い人間か。

先生は息子に、お姉ちゃん発症してから7日も経ってるのにねえ・・・

かわいそうに、あとちょっとお家で大人しくしててね、など慰めの言葉をかけてくださった。

私はけっこう混乱してて、息子がコロナに感染した可能性についてほとんど検討しなかったことを

不審におもうなどした。だけど7日も経ってるし。いや、コロナ舐めてた。

  

そして私もコロナかもしれないじゃん、と思い

検査してほしいと言ったら、症状がないと実費負担で4000円かかると言われ、

グウ・・・と一瞬なったけど、まあ調べた方が良かろうとお願いしたら

先生に「喉痛いですか?」と聞かれ、多少痛いです、と答えたらじゃあ有症状ってことで

保険で検査できますよ、と教えてくれた。なんて優しい・・・!

  

検査の結果、私は陰性だった。

でも、すでにウイルスは体内に入ってるかもしれない。

昨日は息子が心配でずっと隣で寝ていたのだ。

  

だけど、ちょっと熱が出て、頭痛がして喉が痛いなんて

日常茶飯事である。寝てりゃ治るし、

具合が悪い時にわざわざ車40分も運転して病院には行かないだろう。

そして治ったらなおさら行かない。

という事情で、大人のコロナは発覚しないんじゃないかな?と思った次第。

子供のことは心配だから、すぐにお医者に行き、コロナが発覚するけれど

自分のこととなれば、そんな面倒なことしない。

今日も葛根湯を飲んでみた。

明日、具合が悪くなりませんように。

  

それはそうと、さっきネットのニュースで都内の小学校がインフルで学級閉鎖、

2年ぶりという記事と、東京都の感染者数が増加傾向にあるという記事をみた。

やっぱ流行ってきてるんだな。

  

栃木に来て、冬の寒さはある程度想定していて、しかも想定内の寒さだった。

しかし、春が想定外であった。

なかなか春めいてこないのである。

3月4月に確かに暖かくなったのだが、6月に入っても依然朝晩は冷え込み、

雨も多く、それでいて日中は真夏並みに気温があがったりして。

寒暖の差が激しいのだ。

そして梅雨が明けたら真夏か。

  

昨今の東京の5月から10月まで真夏という感じに慣れてしまってるから、

栃木の春がボディブローのように効いているというのが正直なところだ。

免疫力が落ちてる。

気持ちも沈んでるのだ。何もかもうまくいかない・・・などと沈み込むこともしばしば。

  

そこにコロナである。

  

ひ弱な都会人と笑われても致し方あるまい。

もやしっ子。やーい。やーい。

まあ、いいや。もやしっ子だけど、それが何か?

この記事を書いた人

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リョウコ

1974年生まれ。子供が2人と旦那が1人で、栃木県在住。
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