コロナの隔離期間が終了し、娘は今日から登校できる。
しかし、行きたくない。
もう何日も前から「行きたくない行きたくない行きたくない・・・」と
ブツブツ念仏のように唱えているので、
聞こえないふりをしていたが、昨日、隣に座って
「学校に行きたくないです」と真っ向から言ってきた。
これを言われると、私はいつも困ってしまう。
どうしても学校に行きなさい、とはいつだって言ってないつもりだが、
行けるならば行ってもらった方が良い、というのが現在の私の考えである。
理由は、
①学校に行くという用事がなくなれば、朝起きなくなる。
(今だって10時に起きて11時に行く。体調の問題で起きられないわけではない。)
②インターネットと離れる時間を作ってほしいから。
③給食があるから。
④学校に行かなくなると運動不足になるから。
給食については私が楽したいというのが大きい。
それと、私も近所にアルバイトに行ってしまうので、
子どもを1人家に置いておくのは本当は嫌だ。
学校で勉強をしてほしいとは特に思っていない。
だから、朝起きられて、自分で適度に運動して、
スマホなどの利用時間を自分で管理できるのなら、
別に行かなくて良いのではないだろうか?と毎度説明している。
でも、娘は出来ないと言う。そりゃ、出来ないだろう。
大人(私)だって、家にいたら気がつくとスマホをいじってて、
用事がなければ朝は起きないし、運動だって三日坊主だ。
娘は、登校したらしたで、だいたい楽しそうに帰ってくる。
先日は二泊三日の宿泊学習にも参加した。
前日に行きたくない!と大泣きをしたのだが、
『楽しかった〜。行ってよかった〜。』と帰ってきた。
運動会も楽しかったって言ってたし。
お友達もみんな優しい。先生もうるさいことはあまり言わない。
なんで、そんなに行きたくないのかしら?
娘に、学校の嫌なところを聞いてみた。
①部活が嫌だ
運動部というのが週に3日あって、ひたすら走るだけ。
春先は参加していたのだが、暑くてもう走りたくないと。
3年生以上が強制参加なのも嫌だそうだ。
②1人になれる場所がない。
転校してきた当初は娘の為に部屋を用意してくれたのだが、
なくなってしまった。校長先生の部屋とか保健室とかで休めるのだが、
1人になりたいのだそうだ。
③一週間毎日行くのは疲れる。週に2〜3日休みたい。
要望がまあまあ多いのだが、とりあえず先生にかけあってみることにした。
といっても、運動部はすでに出てないし、
一週間毎日登校することはめったにないのだが。
1人になれる空間に関しては、
学校側からしたら、1人の生徒にそんなにリソース割けないよって
感じかもしれない。
東京の学校だったら、お願いする気にもならなかったけど、
こっちの学校は生徒数に対して教室数も先生もゆとりがあるので
話してみる価値はあると思う。
私としては、娘が主体的に決めたことを実行するほうが
たとえ出席日数が減っても、惰性で登校してる今よりは有意義だと感じる。
だいたい、5年生の授業はもう難しすぎて
授業を受けていても全然理解できやしないのだ。
先生は5年生の教室で過ごしてほしいようなのだが。
結局今日は11時過ぎに登校して、給食を食べたら帰ってきてしまった。
帰ってきて、持たされた大量のプリントを2〜3枚、
スマホで好きな音楽を聴きながらやった。
それからお菓子を食べて、ゴロゴロしながらユーチューブを見出した。
私はそれを見て、けっこう良いなと思った。
だって彼女は自分の時間は自分のものだってちゃんとわかってて、
生活の中心を学校に明け渡すことを拒絶しているように見えた。
私が小学生の頃、朝眠くて学校行きたくなくて、
でも無理矢理起きて、ぼーっとした頭で
(私はなんで寝てることが許されていないのだろう?)と疑問に思ったことがある。
そのとき、国語で習った「否応無しに」という言葉の使い方を理解した。
『否応無しに、学校が生活に入ってくる』
お、例文ができたぞ、と起き上がって、私は学校に行った。
でも娘にとっては、学校は否応無い存在ってわけじゃないようだ。
なんだかとっても未来っぽくて、かっこいいなあと思ったのだった。