3・18さいたまスーパーアリーナ エレファントカシマシ/スピッツ/Mr.チルドレン 夢の競演を見てきた!

Mr.チルドレンとスピッツとエレファントカシマシが、

一堂に会するコンサートが

3月18日、さいたまスーパーアリーナで開催されました。

まさに夢の競演!

17日・18日の2デイズ

 

↓17日はエレファントカシマシのワンマン

 

↓18日はエレファントカシマシ/スピッツ/Mr.チルドレンの3マン

 

3月17日はさいたまスーパーアリーナで、

エレファントカシマシの

30周年記念ツアーのファイナルコンサートがあり、

もちろんそちらも行きました。

 

17日も本当に素晴らしいライブだった!

 

こちらは、WOWOWで放送されていて

もちろん録画してあって、何度でも

ニヤニヤと思い出を反芻できるので、

もう少し落ち着いたら感想を書きたいなあと思ってます。

 

18日のコンサートは、

その場に居合わせた2万人の観客だけが

「目撃した」と言ってしまいたくなるような、

本当の意味で、「ライブ」=なまもの、だと感じました。

 

じわじわ、感激が蘇って、でもだんだんと

その素晴らしい時間の記憶が薄くなっていく・・・

 

いつまでも覚えていたい!

でも、忘れちゃうんだよねえ。

 

スピッツは、2017年に結成30周年を迎えました。

Mr.チルドレンは、2017年がデビュー25周年。

エレファントカシマシは、デビュー30周年。

 

どのバンドも、メンバーチェンジもなく、

30年の長きに渡って、

それぞれの立ち位置で、

日本のロックシーンを牽引してきた人たちです。

 

どんな仕事でも、

30年間同じ業界で叩き上げるのは

大変なことだし、

どんな仕事をしていても、

多くの人は

自分には向いてないんじゃないか、

もっと良い仕事があるんじゃないか、

などと悩み、他の道を模索するものだと思います。

 

好きで、やり続けることができて、

しかも第一線で、現役であるってことは

本当にすごいことです。

 

ライブレポってどうやって書けばいいんだろう。

 

わかんないんですけど、

覚えてることをとりあえず書いておこうかと

思います。

 

【スピッツ】

 

セットリスト

1・春の歌
2・恋する凡人
3・8823
4・初恋クレイジー
5・チェリー
6・愛のことば
7・スターゲイザー
8・浮雲男(エレカシカバー)
9・みなと
10・涙がキラリ☆
11・さわって変わって
12・スパイダー
13・トンガリ’95

 

トップバッターはスピッツ。

マサムネさんは、黒いハットを被って登場。

50歳とは思えない、若い!カッコイイ!

そして良い声。

 

スピッツはベスト盤を過去に買ったことがあるくらいの、

ライトなリスナーですが、

曲名は知らなくても、聞いたことある曲が多くて、

本当に売れてるバンドって、こういうことなんだと実感。

 

4曲め終わったあたりで、初MC。

 

「こんばんわ、スピッツです。

 今日は1曲目終わってすぐに『スピッツです』って

 言いたかった。知らない人も多分いるだろうから。

 お見知り置きを。」

 

というようなことをお話しされました。

いやいや、ここに来てて、知らない人は多分いないと思うけど。

 

宮本さんもそうだけど、

常に「知らない人もいるから、その人にもわかるように話す」って

いう姿勢がすごく謙虚で、好きです。

 

テレビとか見てると、

知ってることを前提とした内輪トークで

盛り上がるみたいなの多いと思うんですけど。

 

その後、エレカシについての思い出を話してくれました。

 

「28年前に知って、ずっと聴かせていただいてます。

 前は正座して聴いていたけど、今は立って聴いてます。」

 

マサムネさんがエレカシ好きで、

「エレカシのレコードは正座して聴く」

と言ったとかなんとか、

これは、エレカシファンの間では有名なエピソードなんです。

 

さりげなく、みんなが聞きたがってることを

盛り込んでくる優しさ・・・。

 

お話しもほんと上手で、なにこの安定感、安心感。

 

あとはどんなお話しをされてたかな・・・?

 

*50代で同世代のバンドと共演するのは、

ライブハウスでやってた頃を思い出す。

 

*宮本さんがインタビューで話してたけど、

『40代は青年の老人期、50代は老人の青春期』、

だから今、我々は青春時代を生きてるってことで。

 

*一番手で出演することが最近はあまりない、珍しい。

年齢的に最後の方の出演になることが多い。

フェスの楽屋にある差し入れも、

普段はケーキとか洋菓子が多いけど、

今日はあんこものが多かった。

あとサプリとか。

 

最近は、ほとんどエレカシのコンサートしか行ってないから、

ベースの人(田村さん)とギターの人(三輪さん)が

マサムネさんと談笑してるのを見て、

「ええー!他の人たちも喋っていいのー?」と

衝撃を受けてしまった。

 

エレカシでは、宮本さん以外の人が喋るなんて

ほとんどないから。

 

スピッツのベースの田村さんが、自由に動き回るのも衝撃的でした。

 

ステージ端から端までお散歩して、

途中でベースを床にポイ!って捨てちゃったりして、

 

なぜか、「宮本さんに怒られる!」って思ってしまった・・・。

 

会場には大きなモニタが取り付けてあって、

私は400レベル(4階席)からの観戦だったので、

モニタを中心に見ていました。

 

が、田村さんが動き回るところは、

モニタには映し出されてなかったので、

やっぱりライブは米粒くらいにしか見えなくても、

肉眼でステージを凝視した方がお得だなと思いました。

 

8曲目にエレカシの「浮雲男」をカバーしてくれました。

 

まさかの、選曲。

 

宮本さんとは違う浮雲男が出現してて、

マサムネさんやっぱすごい、世界観を持ったボーカリストだなと

感動しました。

 

曲によって、お客さんの腕の振り方が違って、

そういうのもまたかわいいなあ〜。

親しみやすくて、楽しいコンサートでした。

 

【Mr.Children】

 

セットリスト

1・Everything (it’s you )
2・HANABI
3・Innosent world
4・太陽ギラギラ
5・and i love you
6・here comes my love
7・himawari
8・やさしさ(エレカシカバー/1節だけ)
9・名もなき詩

 

今回のこの「競演」はエレカシ主催で、

エレカシのファンクラブの先行で申し込んだ人は

多分100%チケットを買えてると思います。

 

私が思うに2万人のキャパの中で、

エレカシ8千人、

ミスチルとスピッツが6千人ずつ、

みたいな配分かなー?という感じかと。

 

会場でも、エレカシTシャツ着てる人が多かった印象。

 

しかし。

 

ミスチルのライブがはじまった途端、

会場が、

一気に、

ミスチルワンマンアリーナ公演に一変しました!

 

ええー!

みんな実はミスチル見に来てたの?

 

隣の人も、エレカシT着てるけど、

ミスチルでブチ上がって、大合唱ですよ!

 

すごいー!

 

モニタが、要所要所で、

笑顔で、手を振って、歌ってる会場のみなさんを

映し出してて、それを見て

「おおー!みんな、盛り上がってんなー!」とまた盛り上がるという。

 

ほんとアリーナ公演慣れてるんですねえ。

 

ボーカルの桜井さんは、ドレープの白いシャツに、

不思議なカットのジャケットで、

軽妙なダンスを踊って、歌ってました。

 

そして、みんなのよく知ってる歌のサビを

会場に歌わせる。それを会場のお客さんもまた

普通に歌うという、もしかしたら当たり前のコンサートの

ワンシーンなのかもしれないけど、

まあ、エレカシだったらありえないですねえ・・・。

 

宮本さんは「俺の歌を聴けー!」って感じだし、

お客さんも、隣の人が歌ってようもんなら、

「宮本の歌を聴きに来てんだよ!」って

怒り出すんじゃないでしょうか。

 

私は桜井さんって、爽やかな好青年なイメージで、

歌ももっとさらっと歌うのかと思ってたのですが、

実際は、ものすごくエモーショナルなボーカリストでした。

 

でもやっぱり笑顔が爽やかで、お話しも上手で優しい。

エレカシの思い出を沢山の語って下さいました。

 

*まだ高校生だった1988年に、

Mr.Childrenという名前になる前のバンドで

ソニーのSDオーディションを受けた。

そのオーディションでは

The Boomやすかんちといった面々が合格してて、

自分たちは落ちた。

納得いかなくて、ソニーの担当者に電話して

「自分たちは何がダメで落ちたのか?」と聞いたら

「地味で、個性がない」と言われた。

確かに自分たちは髪も立ててないし、

派手な衣装も着てない。

でも待てよ、その2年前に自分たちよりももっと地味な

エレファントカシマシというバンドが確か合格してたよな、

と思ってライブを偵察に、明治大学の学園祭を見にいった。

そしたら、すごかった!

衣装は地味だけど、ほんとに熱くて個性的で

かっこよかった!

 

4曲目に「太陽ギラギラ」というエレカシの古い、渋い曲を

カバーしてくれました。

 

演目が被るといけないから、マネージャーさんに

前もって確認したところ、

「なんでそんな地味な曲」と言われたそうです。

 

このカバーも凄いよかった!

もう、全然違う、かっこいいミスチルの曲になってましたよ。

 

最後、「名もなき詩」に入る前にも

エレカシの、最初期の歌「やさしさ」の出だしを一節だけ歌って。

 

なんというサービス精神。

なんという破綻なきかっこよさ。

 

でも、この人たちも簡単にやってるわけじゃなくて、

やっぱりもがきながら、本気でやってるんだということが

伝わってきました。

ほんと、百聞は一見にしかず、ですね。

 

【エレファントカシマシ】

ミスチルのステージが終わったら、

なんと、会場から出てく人がゾロゾロいるじゃないか!

 

まさか、エレカシ見ないでみんな帰っちゃうの?

 

多分みんなトイレに席を立っただけだと思いますが、

エレカシファンは多かれ少なかれ、

こういう時、非常に不安になる。

エレカシはそういうバンド。

 

セットリスト

1・RAINBOW
2・奴隷天国
3・悲しみの果て
4・星の砂
5・風に吹かれて
6・笑顔の未来へ
7・桜の花、舞い上がる道を
8・風と共に
9・ガストロンジャー
10・今宵の月のように
11・Easy GO
12・FLYER

 

前日と同じRAINBOWから奴隷天国という流れで始まりました。

スピッツ、ミスチルという流れで聞くと

圧倒的に「ロック成分」「バンド感」が強いんだなと改めて思いました。

 

前の日に3時間以上、宮本さんの歌を聴いていたけど、

それでもやっぱり、まだ聴きたい!と思ってしまう。

 

マサムネさんも、桜井さんも、素晴らしいボーカリストですが、

宮本さんの歌の表現力、様々な声の表情、

そういうものが独特で、大好き。

 

そしてMC。去年の3月21日の大阪城ホールで

唐突に、饒舌なMCを始めた時には、

「やめてくれー!曲に集中できないー!」と思ったものですが、

47都道府県ツアーで、そのおしゃべりが

すっかり楽しみになってしまいました。

 

何を話したのか、今となってはあまり覚えてないのですが、

この共演の趣旨をいまいち理解してないとか、

カバー曲を練習してこなかった、

言い訳させてもらうと30周年のツアーを昨日までやってて

そのことで頭がいっぱいで・・・

とか話してましたねえ。

 

マサムネさんと桜井さんのMCが本当に上手で、

話はまとまってるし、最後に笑わしてくれるし、

長すぎず短すぎずで、うちの大将もこんな風に話せたら

もっと人気でるのかな?とか余計なことを考えていたのですが、

違うな。

 

宮本さんは、本当に予想もつかないことしか

言わないから、今日は何を話すんだろう?

次はどんな言葉を発するんだろう?

って、すごくワクワクする。

 

一字一句間違いなく記憶して、家にもって帰りたい!

くらいに思ってます。

 

11曲目、「Easy Go」は前日に初披露された新曲。

ものすごい疾走感、歌が全然歌えてない。

ある意味半分アウェイ感のあるこの会場でやるんだ・・・。

 

「自分で作っといて言うのもなんだけど、

息継ぎするとこがないのが問題ですね・・・」

と言うようなことを歌終わりにいってました。

 

ラスト、「FLYER」は

 

オレは右から オマエは左から

そしていつの日か落ち合おう

 

という歌詞で、

別々の道をそれぞれ歩いてきた男たちが

今日、この日に落ち合ったな!

と抱擁をかわし、

またいつかな!と

それぞれの道に戻っていくようなシーンを

思い浮かべてしまいます。

 

エレカシは、カバー曲はやらなかったけど、

この曲はやっぱり、スピッツとミスチルへの

プレゼントだったのでしょう。

 

【アンコール・ファイティングマン】

 

アンコールの拍手に応えて、

スピッツ、ミスチルの皆さんも一緒に出てきてくれました。

 

宮本さんが桜井さんに、

「どうでしたか、僕の歌は?」と聞いたのが

この日のハイライトといっても過言ではないのでしょうか。

 

そして、全員でエレカシの「ファイティングマン」を歌うという・・・

 

宮本さん

「スピッツの皆さんが演奏を、Mr.チルドレンの皆さんには

踊っていただきます!」

 

それで、本当にミスチルの人たちがタンバリン持って、

ピョンピョン跳ねて、踊って、

桜井さんとマサムネさんと宮本さんで交互に歌って。

 

いやー、これをミスチルさんとスピッツさんにやらせられるのは、

宮本さんだけじゃないかと、思いました。

 

本当に面白かった。

 

ステージに並んだベテラン3バンドの会話は、

ただの同業者トークで。

 

日本のロック界の凄い人たちであることは

間違いないのだけど、

職業人としての素顔を垣間見たような気がしました。

 

エレカシが、ミスチルとスピッツの曲を

カバーしなかったということで、

ある意味、「借りができた」状態になりました。

 

ということは、

「借りを返す」機会を作らなければならない訳で。

 

次のアニバーサリーイヤーが楽しみですね!

この記事を書いた人

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リョウコ

1974年生まれ。子供が2人と旦那が1人で、栃木県在住。
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