あたし、お母さんだから、
娘の卒園式の前日でも、ライブに行くの〜
2017年はコンサートにたくさん行けた
2017年は、エレファントカシマシの
30周年アニバーサリーイヤーでした。
1月の日本武道館から始まり、
3月に大阪城ホール、
5月に千葉・市原市市民会館、
7月に長野・まつもと市民芸術館、
11月に群馬・ベイシア文化ホール。
それから
2018年1月にNHKホール、
3月にさいたまスーパーアリーナ2デイズと、
たくさんのコンサートに行きました。
おとーちゃん、子供たちと、ばーちゃんの
ご理解とご協力があって、
私は、夜間の外出と時に泊りがけの遠征を
することが出来ました。
本当にありがとうございます!
1年間、絶えず次の楽しみがあって、
毎日が遠足の前日みたいな気分でした。
以前は違った
エレカシを好きになったのは、
2013年の秋頃でした。
本当に突然、
自分でもびっくりするくらい、
どハマりしてしまいました。
その頃、娘はまだ1歳ちょっとだったか?
ばーちゃんも近くに住んでなかったので、
私は「コンサートには行けないな」と
ごく普通に考えていました。
おとーちゃんに子供を任せて
夜出かけるなんて、ちょっと考えられなかったです。
遠くからばーちゃんにわざわざ来てもらうのも、
ちょっと申し訳なくて、
自分が我慢すればいいや、と思ってました。
初めてコンサートに行ったのは
2015年の1月で、
この時は臨月でした。
「しばらく本当にコンサートには行けないかも」と
切実な思いが湧いて、見に行くことに決めました。
臨月で不安だったので、
おとーちゃんに付いて来てもらいました。
で、ばーちゃんに夜来てもらって、
子供のお世話を頼みました。
2016年は1月と9月の2回行きました。
この年の夏に、
2017年3月の大阪城ホールのコンサートの
チケットがファンクラブ先行で発売になって、
「これは是非行かねば!」
大阪に遠征していいか?って
おとーちゃんに相談したら、
「行ってくればー?」と
航空券とホテルの予約をしてくれました。
そして、1泊2日の留守中は
長野から姉がわざわざ来てくれて、
子供たちの世話をしてくれましたねえ・・・。
すっかり忘れてました。
どうもありがとう。
この1年で気持ちに変化があった
2017年の1月に
47都道府県のツアーが発表された時には、
「わあー!今年は何回もコンサートが見れる!」
と思ったと同時に、
全会場がホールで、正直、自分が行って
ひとつでも空席を埋めなければ・・・
という謎の使命感もありました。
(結果的に杞憂で終わって良かったのですが。)
「今年だけだから、お願いします!」と毎回ばーちゃんに言って、
おとーちゃんと子供たちにも
申し訳ないなあ・・・と思いながら
いそいそと出かけました。
最初のうちは申し訳ない、って気持ちが強かったのですが、
そのうち、
「なんで自分が好きなことがあって、
出かけるのに、各方面に頭を下げて、段取りして
行かねばならないのだ?」
おかあさんだから、色々我慢しなきゃいけないの?
という疑問が、次第に頭をもたげてきたのです。
おとーちゃんは、休日でも自分の予定を優先するのに、
なんで私にその自由はないんだろう?
子供がいなかったら、全国各地、
好きなだけコンサートに行けるのに!
2017年の9月の日比谷野外音楽堂のコンサートは
チケットが当たらなかったので、
ちょっとホッとしたとこもあります。
これ以上出かけたら、とーちゃんもばーちゃんも
呆れるかなあと思っていたので。
でも、やっぱり外聞きでもいいから行きたい!と直前まで
迷っていました。
何しろ、家の近所だし。
子供連れて行くか?
でも、せっかくだからひとりで集中して聴きたい・・・
で、ばーちゃんに
「コンサートのチケットないから、
外に聴きに行きたいんだけど、
子供預かってくれないか?」と打診したところ、
「私に子供ふたり押し付けて、
ママはコンサートで楽しんでくるのねー?」
いいよ、行って来なよと言いながら、
冗談交じりにそう言われてしまいました。
結局、そんなこと言われてまで預けなくていいや、
と子供ふたり連れて、日比谷公園に行きました。
天気も良いし、子供たちも広い公園で
のびのび楽しそうで、
コンサートの演奏も本当によく聴こえて
やっぱり来て良かったなあ〜と思いました。
その時に、
やっぱり自分のやりたいことは
ちゃんと主張して、自分の手で掴み取って行かないと
いけないんだなと強く思いました。
ばーちゃんやおとーちゃんから
許可が出ないから行けなかった、
なんで私だけ自由がないんだ、
と不満を持ちつつ我慢をし続けるってことは、
自分の人生を「誰かのせい」にしてしまうということ
なんじゃないかと思います。
自分がお母さんだからって、コンサートに行くのを
我慢しなければならない謂れは、本来ないし、
ばーちゃんも、おとーちゃんも、子供たちも
私に、我慢して、イライラと
不幸せそうにしてて欲しいと願ってるわけじゃない。
まあでも、私が遊びに行くと、
普段はしない雑用を替わりにしなければならないから、
いい顔はしないとは思うのですが。
「迷惑をかける」から色んなことを
我慢しなければならないのは、
おかあさんだって、おとーちゃんだって、
子供だって、ばーちゃんだって、
等しく、そんな場面は少ないに越したことはないはずです。
この「あたしおかあさんだから」の呪縛は、
思った以上に自分の中に内面化していて、
それが呪縛だってことにさえ気がつかないくらいでした。
私は、自分の娘が結婚して、子供が出来る頃には
こういう呪縛からみんなが解き放たれている社会に
なっていることを望みます。
私も、娘が「コンサートに行きたいから、子供預かって」って
言って来たら、可能な限り手伝ってあげたいと思っているんです。
さて、ここからが本題。
3月17日の夕方からばーちゃんに子供をお願いして、
その日は、おとーちゃんが帰宅後、四人で
デニーズに行ったそうです。
18日の朝、ばーちゃんから電話がかかって来ました。
「今日はどうするの?」というので、
夕ご飯は作って行くから、みんなで家で食べてくれと
伝えましたら、
「あんたひとりで遊びに行くんだから、
罪滅ぼしに夕ご飯くらい作って行くのは当たり前よね〜」
というようなことを、(多分冗談で)
言われてしまいました。
なんだかすごく悲しくなってしまって、
軽く聞き流せば良いのですが、
「おかあさんだから、遊びに行っては行けないってこと?
なんでも我慢しておうちにいなきゃいけないの?
そんなこと、言わないでくれよー!」
と感情的に怒ってしまいました。
ばーちゃんは、そんなつもりで言ったんじゃないよ、
と早々に、めんどくせえな、ハイハイわかったよ、
と電話を切りました。
私だって、誰にでもこんな風に感情的に
自分の主張をわかってくれと訴えたりしません。
でも、相手はおかあさんだから。
おかあさんだから、わかって欲しいの!
おかあさんだから、ある程度わがままを言っても許されるの!
・・・って、あれ〜?
「おかあさんだからって、何でも我慢できないよ!」って言ってる自分が、
自分のおかあさんには、
「おかあさんだから、わかってよ!」
という理不尽を押し付けている!
それを、また私のおかあさんは、
「ハイハイ、わかったよ。おかあさんだからしゃあねえな。」
って、納得してるという・・・。
この呪いは奥が深いなと感じました。
で、私は自分がして欲しくないことを
他人にしてはいけないと思ってますので、
素直に反省して、
どら焼きと大福と牛肉を買って来て
謝罪のお手紙と共に渡しました。
「おかあさんだから」っていうのは強固な呪いだけど、
それに気を取られて、
感謝の気持ちを忘れるところでした。
どんな事情があっても、
モノを頼むときは「ありがとう。お願いします!」って
言わないとね。
長文失礼いたしました。