熊本市議会、子連れ禁止明文化へ。

こういうことはサクサクっと話が進む。

本当に不思議。

議場に赤ちゃん

 

昨年の11月に、熊本市議会に

生後7ヶ月の赤ちゃんを抱いて

議場入りした緒方議員のことを

皆様、覚えておられるでしょうか?

 

 

議会の開会が40分遅れるという混乱を招いたとして

厳重注意を受けたこの件は、

「子育てと社会参加」について様々な議論を呼びました。

 

子連れ入場を強行したため、

子育て世代の女性からも

「迷惑がかかる」

「周囲の反感を買うだけで、理解を得られないではないか」

という声が多く見受けられました。

 

私は、

まさにそこを変えて行きたいからこその

勇気ある行動だったのに・・・!

と非常に歯がゆい思いをしました。

 

毎日新聞の記事では、

緒方議員は

 

「妊娠が判明した昨年から、

 乳児を連れての本会議出席や市議会への

 託児所設置を議会事務局に訴えてきたが、

 前向きな回答を得ることができず

 子連れでの入場に踏み切ったという。」

 

と報じています。

 

正規の手続きを踏んでいたら、

小さな声はかき消されてしまうし、

「迷惑がかかる」という理由で様々な場面で

自分を押し殺しているお母さんたちの声を

代表して議員になっているのだから、

この強行入場は、立派な政治行動だったと思います。

 

赤ちゃんは入場禁止ですと?

さて、3月13日に続報が入って来ました。

 

なんと、熊本市議会が会議規則を改正し、

開会中の本会議場に入場できるのは、

議員以外では「議長から出席を求められた者」

「議長が特に必要と認める者」に規定した、とのことです。

 

事実上、赤ちゃんはダメということの明文化です。

 

緒方市議は「女性活躍という時代の流れに沿った改正内容ではない」と

コメントしていますが、本当に!

 

赤ちゃんがひとりいるだけで、

議会が進まないってことは、

赤ちゃんの面倒を見るってことは

それだけ大変だってことじゃないですか?

 

だったら、大変な思いをしてる人には

救いの手を差し出すのが普通だし、

そういう社会であるべきじゃないでしょうか。

 

逆に、赤ちゃんが取るに足らない存在だったら、

別に議会に抱っこして連れてくるくらいで

青筋立てて怒るようなことじゃないし。

 

子連れ狼だって、幼い大五郎を常に携行しているのに。

 

そんなに議会が神聖だっていうのなら、

私語も、居眠りも、スマートフォンも

全面に禁止するべきじゃないでしょうか?

 

女性議員の子育てに関する訴えを、

前向きに検討すると言って長い時間うっちゃっておきながら、

「子連れ禁止」は即可決。

 

既得権益を持った人たちが、

その既得権を手放したくない為に

自分たちの都合の良いように

規則を変えているのです。

自分たちが社会の正義だと言わんばかりです。

 

何で、みんなが幸せになるのがそんなに嫌なんだろう?

 

何で、女性と子供を家の中に閉じ込めておきたいんだろう?

 

女性が活躍すると何か困るんですかね?

 

まさか、雑用が増えるから・・・とかじゃないでしょうねえ。

この記事を書いた人

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リョウコ

1974年生まれ。子供が2人と旦那が1人で、栃木県在住。
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