【値段と価値】買い物をしながら思ったこと

もうすぐ娘の卒園式です。

そして、小学校の入学式と、

その後、息子ちゃんの入園式が続きます。

買い物しようと街まで

 

あんまり考えたくなかったから、

先延ばしにしてましたが、

本当に差し迫って来て

ようやく、現実を直視せざるを得なくなりました。

 

『卒園式に着ていく服がない』ってことを・・・。

 

一応、ワンピースを買っておいたのですが、

上に羽織るジャケットがない。

 

でも実は、靴もカバンも、

あるといえばあるけど、

「果たしてこれは許されるのだろうか?」

というラインギリギリのモノしかありません。

 

これはさすがにまずいなあ・・・と

昨日やっと重い腰をあげて

買い物に行って来ました。

 

レコメンド・ミー!

 

何しろイメージがないから、

とりあえず、来ていく予定のワンピース着用の上、

試着しつつ、店員さんに勧められるがまま

それっぽいのを買おう!と決めて出かけました。

 

錦糸町のマルイへ。

 

なぜか、最初からマルイに行こうっと向かったのでした。

 

スーツはもちろん、

普段から小ぎれいな格好とは

無縁な生活ゆえ、

買い物に来たのに、恥ずかしくて

お店に入るのも躊躇してしまいます。

 

『ヤバいおばちゃん来たよーwww』

と売り子の小娘ちゃんに思われてるんだろうなあ・・・

とか考えちゃうんですよねえ。

 

それでも、今日は何としても、

服を買って帰らねばならない!

と自らを奮い立たせます。

 

世間は、まさに卒業・卒園のシーズンで

それ用のスーツが並んでいます。

 

正直、違いがわからない・・・。

私はどれを買えばいいんですかー?

 

ボケーと眺めてたら、

店員のお姉さんが話しかけてくれました。

 

渡りに船と、

「娘の卒園式で、このワンピースの上に

着るジャケットを探しているんだけど、

どれが良いだろうか?」

と単刀直入に尋ねました。

 

そして色々出してくれたのを試着して、

購入したのが、こちら。

 

 

クードシャンスというブランドのものです。

ジャケットと揃いのスカート、

コサージュ、カットソーの4点を

勧められるがままに買ってまいりました。

 

さて、HOW MUCH?

 

試着してる時は、全くお値段のことを

考えてなかったので、

「あ、じゃあこれも。これも。」って感じで、

お支払いの時に電卓を弾くのを見ながら

「わあー。結構お高いのねえ・・・」

って思っちゃいました!

 

総額71,172円でした。

 

ジャケットが35,640円、スカートが16,740円。

カットソーが12,420円、

コサージュが6,372円です。

 

コサージュ、生まれて初めて買いました。

 

謝恩会や、卒園式でお母さんが付けてるアレ、

という認識だったものを、自ら購入する日が来るとは!

 

感慨深いですねえ・・・

私も母になったんだな、と

妙な実感が湧いてきました。

 

『ありがとうございましたー!』

とにこやかにお見送りされて、

取り敢えず当初のミッションはクリアしました。

 

心中は、『ちょっと高い買い物しちゃったなあ・・・』と

複雑でしたが。

 

安い、高い、適正である

 

改めて他のショップを見やると

今買ったような感じのスーツの廉価版が

たくさん並んでます。

 

多分、今年の流行なんですかね。

 

お値段3分の1くらいで、似たようなのあったかも。

こういう発想なんですよ、私は。常に。

 

お高い服買って、良い買い物した〜って

幸せな気分になれないのです。

 

こんな高い服、自分にはもったいないと思ってしまうのです。

 

昔から、って訳でもないよなあ・・・

 

30代前半の、独身時代には

着物にハマって毎月のように、

何十万円の買い物をしてた時期もありましたねえ・・・

 

今は全く着てないあの着物たち。

 

それこそもったいない。

 

着物は、買うつもりでなくても、

見ていると不思議と

「この着物を私の手元に持って帰りたい!」

という気持ちが湧いてきて、

そのテンションでつい買ってしまうんですよね。

 

今はそういう気持ちは全く湧きません。

 

でも着物については、もったいない買い物をしたなあ、

とか今でも全然思わないです。

 

それどころか、

「あの着物は手元にあるから、またいつか着れるんだ」

っていう安心感さえ感じる。

 

今回のスーツは「高い・・・」と感じて、

着物にはそれを感じない。

モノの値段っていうのはやっぱり不思議。

 

さて、カバンと靴もやっぱり買おう!と決めて、

(でもスーツでお金使っちゃったからカバンと靴は

安いのでいいや)とブラブラ探し歩いていたら。

 

「「「  キャー!カワイイ・・・! 」」」

 

謎のテンションがブチ上がってしまいました。

 

 

自分にしては珍しく、ほとんど即決で買ってしまいました。

サマンサタバサという、

名前はもちろん知ってるけど、

若い頃でさえ自分には無縁だと思っていたブランドです。

 

30,240円也。

 

これは全然、「高い!」と思いませんでした。

 

普段だったら、「カワイイけど、予算オーバーだな・・・」とか

「年甲斐もなく、可愛すぎてキモい」とか

自分の中で「買えない理由」を見つけて

諦めるのですが。

 

モノの値段って不思議だなあ。

 

カワイイとかこれ好き!っていうのが

先にあると値段は二の次になって、

「何を買えば良いのかわかんない」と

迷子になってる時は、

モノの価値は、相対的な「価格」と感じられる、

そういうことでしょうか?

身分相応、不相応と自分で決めてる

 

結局、「高い!」と感じたスーツも、

似たような安物のスーツを買って、

「安物のスーツだし、恥ずかしいなあ」とか

思ってしまったかもしれないことを考えると、

少しお高いわ・・・って思うくらいのモノを

身につけてる方がいいんですよ!

 

私は、

身につけるものに対して、

自分はこんなに無頓着なのに、

無意識のうちに、

「他人がどんなものを着てるか」

「どんなバッグを持ってるか」などを気にしてるし、

それを元にある種の評価を他人に対して下してるのでしょう。

 

他人を「どんなモノを持ってるか」で評価してるから、

自分が持ってるモノも「これは安物だから恥ずかしい」

という気持ちになるってことですよね。

 

自己評価がそもそも低いから、

安物を選んで買ってしまうのだろうか?

 

安物を身につけてるから、

自己評価が下がってしまうのだろうか?

 

たかが服、だけど

案外根の深そうな、複雑な問題なような気がします。

 

ああ、でも。

 

そんなことをツラツラ書いていたら、

『昨日買ったスーツ、ちょっと高かったなあ』

という気持ちが

『すごい良い買い物をしたのでわ?』

という前向きな気持ちに変わってきました。

 

よかった〜

卒園式が楽しみになってきました。

この記事を書いた人

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リョウコ

1974年生まれ。子供が2人と旦那が1人で、栃木県在住。
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