今日(1/25)から5日間、農林水産省の主催する農村体験研修事業に
参加するべく、那須塩原に来ています。
交通費と宿泊費と朝夕食費が出て、日当5000円もらえるのに研修!
すごーい!
なぜ農業研修に来ているのかというと
子供たちをおとーちゃんにお任せして、
なぜ私が農業研修に参加しているのかというと
近い将来、地方に移住をしたいと思っているからです。
おとーちゃんのやってる居酒屋が、このまま続けられればいいのだけど
現実問題、緊急事態宣言がこの先もたびたび出されるとしたら
その度に時短営業、休業などを繰り返すことになり
従業員さんの給料どころか自分たちだって食っていけません。
そこで、物価と家賃の安い地方に移住して
家庭菜園程度の農業と、なんか副業を組み合わせれば
生きていけるんではないか?と思い至ったのです。
東京のお店と繋いで何か集客する拠点にできるかもしれないし。
畑で獲れたものは東京で使えるかもしれないし。
まあ、全部妄想レベルの話ですが、とりあえず第一歩として
非常に取っ付きやすそうな研修があったので参加することにしました。
新規就農の情報収集ではなくて、地方移住と農業体験が私にとってはテーマです。
農業の現場はどんだけ過酷なんだろう?
田舎の冬の寒さはどんなもんなんだろう?
体験した上で、私には無理そう!と思ったら、何か違う道を考えます。
研修初日レポート
朝10時半くらいに那須塩原駅に到着しました。
なんと東京駅から1時間ちょっとです。
那須塩原駅で、この研修を受託してる(株)マインドシェアさんの担当の方、
他の参加者さんと合流し、研修先のハートフルファームさんへ向かいました。
募集要項には定員5〜10名と書いてあったから
それなりに人数がいるのかと思っていたら、私を含め3名で全員女性でした。
農園に着き、ご挨拶をして、お昼を食べてから
長ネギの選別作業を2時間くらいして
他の畑へ移動、今やってる農作業のことや明日の研修内容などの
説明を受けて、16時半くらいに解散となりました。
宿泊は新白河駅前の東横インで、夕ご飯はセブンイレブンです。
明日は7時半に農場に集合なので、今日は早く寝ることにします。
感想
長ネギの選別作業、ネギの青い部分の葉っぱが3つあって
汚れや折れがなければA品、葉っぱが2つ(二股)だとB品、
細かったり、きれいでなかったりするとワケあり、
売り物にならないのは廃棄、と分けていきます。
葉っぱの汚いとこを見栄えよくカッターで整えたりします。
少しでも高く売るための工夫です。
生産者にとっては、みんなかわいい我が子なのに
社会に出すと見栄えの良い順に高く売れていくから
その基準に合わせざるを得ない。
ネギとしての能力に差はないのに。
葉っぱが3本あってキレイなやつはほとんどなくて、
たまにあると天才!って気になる。
キレイなB品はエライって思う。
汚いとこカットしてやっとB品扱いのは
命拾いしたなーとか思っちゃう。
でも訳あり品は青いとこがないってだけ。
ネギの青いとこって鳥のスープ作るときくらいしか使わないけど?
人間で言えば髪の毛みたいなもの。
それなのに、そこで価値が決まるとか!
謎だけど、わかるし。
ネギの選定作業を教えてくれたパートのおばあちゃんは、
10年くらいやってると言ってたけど、
基準がネギに対してすごく甘い。
ネギのことがかわいいんだと思う。
私は、スーパーで売られてるネギがこういう人たちの
人間的なセンサーで選り分けられてるのかと知って、
襟を正された気分になりました。
なんかグッときちゃったなあ。
そのネギが3本1束で150円とかですよ。
野菜安すぎなんじゃなかろうか。
でも我々の給料も安すぎなんじゃなかろうか。
市場に出なければ、どんなネギもありのままで生を全うできるのに。
人間も、市場に出なければ、ありのままのその人で何の問題もないのに。
そんなことを思った。