クリスマスイブの日に、
頭痛と吐き気で1日寝込んでしまいました。
朝から具合が悪く
朝、子供も休みだし9時くらいまで寝て、
起きればなんとか体も動くだろうと思ったけど、
どうにも辛くて、ぐたーんと寝転んでいたら、
おとーちゃんから
「布団で寝てればー?子供は見とくよー」
とうれしいお言葉。
ありがたく、午前中だけでも
寝させてもらおうと思っていましたが、
午後になっても回復せず、
結局、おとーちゃんがお仕事休みにして
家のことをやってくれました。
本当ありがとうございます。
クリスマスの用意は何もしてなくて、
朝から買い物行って〜とか思ってたから
逆によかった・・・
やりかけのものがあったら
みんなこまっちゃうものね。
ケーキに生クリームをべたべた塗りつけて
デコレーションするのを娘が楽しみにしてたから、
スポンジだけは買っておいたんです。
ばーちゃんに頼んで、
生クリームといちごを買ってもらって
一緒に作ってもらいました。
なんとか、クリスマスらしく過ごせてこれもセーフ。
夜は、とーちゃんが子供とばーちゃん連れて
デニーズに行ってくれました。
(ばーちゃんがたらふく食ったで〜と後日言ってました。)
寝てる間にみんながやってくれたこと
私はその間ひたすら寝てました。
人間、こんなに寝られるんだ〜というくらい
ひたすら寝て、1日が過ぎました。
その間におとーちゃんは、
お掃除と洗濯と子供の世話とお風呂とご飯と
全部やってくれて、
正直、自分がいつもたいへんだーたいへんだーって
思いながらやってることを、簡単にこなされてしまうと
あれーおかーちゃんいらねーじゃん?
みたいな気持ちになりました。
会社勤めてた時、あとお店に出てた時も
「自分がいないと、仕事がまわらないから!」
みたいに思ってた時があって、
休んでも何事もなく仕事は回ってて
同じようなことを思った気が・・・
人間、成長しませんねえ。
おとーちゃんとばーちゃんには
優しくしてもらって
本当感謝しかないです。
どうもありがとう(この場を借りて)。
それと、子供達は一切おかーちゃんには
寄り付きませんでした。
「おかーちゃんじゃないとヤダー!」
とか言われたら、みんな辛いから
それも良かったです。
これも全て私の、日頃の不徳の致すところですね・・・。
娘はすごく心配してくれました。
優しいなあ。
サンタにお願いしてあったからね
実はサンタさんにプレゼント何が良いの?と聞かれて
「自分の時間が欲しい」と言ってあったので
図らずも、クリスマスイブの日に
プレゼントをもらってしまったわけです。
「いや、これとはちょっと違うんだけど・・・」
とプレゼントを見て、
子供が言う気持ちがわかりましたが、
まあでも、うれしい。やっぱりサンタはいるんだな。
寝込んだら治りが遅くなるというのはうそだな
30歳前半まで働いていたお店の店長は
昔の職人気質の人で
決して悪い人ではないのだけど、
考え方が古いな〜と思うことがしばしばありました。
その人は
「風邪を引いた時は、寝込んだら長引くから
休まないでいつも通り働け。」
という考え方だったので、
私はどんなに高熱が出ても
咳が止まらなくても、
いつもと同じ時間に出勤して
暇でも忙しくても
最後までお店にいなければなりませんでした。
こういう辛い扱いを受けた人は、
多分他の人にも
自分と同じ辛さを味わわせてやらねばという
気持ちがどこかに芽生えてしまい、
後輩や子供に、
「寝込んだらよくならないよ!無理して動いた方が良いの!」
と叱咤激励するようになるのではないでしょうか。
私も長らく寝込むこと=悪
と心のどこかで思って生きてきた気がします。
でも今回、1日半寝込んで、
人様にたくさん心配してもらって、
なんかこう、優しさが身に沁みて
体も回復したし、
気持ちも前向きに復帰できたのだと思いました。
風邪を引いた時とか
「だいじょうぶー?」と言ったところで
よくなるわけじゃないから、
言わないでいいんじゃないか?
と若い頃は考えていた時もあります。
でも、もしだいじょうぶ?
って言葉をかけてもらえなかったら、
弱ったココロがさらに追い討ちをかけるように
冷え切ってしまいます。
身体の風邪が心の病へと進行してしまう可能性を
秘めているといっても過言ではないですよ!
体調が悪い人には、優しくしてあげよう・・・
と齢40余年にしてやっと気付きました。
兼好法師のことば
学校で習っただけなのですが、
折に触れて「徒然草」の一節を思い出します。
友とするに悪(わろ)き者七つあり。
一つには高くやんごとなき人。
二つには若き人。
三つには病なく身強き人。
四つには酒を好む人。
五つにはたけく勇める兵。
六つには虚言する人。
七つには欲深き人。
友達にならない方が良いタイプの人について
述べているのですが、この3つめに
「病なく身強き人」とあって、
授業では、病気したことのない人は
病弱な人の気持ちが全然わからないから〜
という説明だったと思います。
高校生のころは
そうかなー?そうなのかなー?
と疑問に思う気持ちが強かったけど、
年取って、色々な立場を経験すると
この言葉、言いえて妙だな、と感じることが
多くなってきました。
逆に言えば、
病を得て、身が弱くなるという経験から
人はたくさんのことを学ぶ、
ということでもあるのだなと実感しました。
来年はぜひ『徒然草』を読んでみたいものです。
未読の本が積み重なっておりますが。