謝恩会の、子供の歌にいたく感動してしまった。
一体、何にそんなに感動しているのかな?
『青い空に絵を描こう』という
その歌は、
青い空に絵を描こう
大きな大きな船
あの船に乗って 出発だ!
ぼくらの島へ
あしたは エイ!ヤアー!
あしたは エイ!ヤアー!
あしたは ぼくらの世界だ
あしたは エイ!ヤアー!
あしたは エイ!ヤアー!
ぼくらの世界だ!
と、まあ、こういう歌詞なのですが、
私がいつも泣けて仕方ないのは
「あの船に乗って出発だ! ぼくらの島へ」
という箇所です。
こうやって歌詞を書いてるだけでも、
涙が出てくる・・・
青い空に浮かぶ雲を見て、
あの雲はアイスクリームみたいだね、とか
あれはワニが口を開けてるところだよ、
なんて言い合っていた、小さい子供たちが
船だ!あれに乗って出発しよう!
と、こちらを振り返りもせずに
乗り込んで、躊躇なく出発して行ってしまう、
そんな風に感じるんです。
そして行き先は「ぼくらの島」。
大人は、もう入ることが出来ない所に
旅立っていくのです。
いつの間にか、
お母さんがいないと何も出来ない子供では
なくなっていて、
自分たちの未来にワクワクしてて
前しか見てなくて、別れが寂しいなんて
これっぽっちも思ってなくて。
その姿が本当に頼もしくて、
誇らしいのだけど、
置いてけぼりを食った様な寂しさと
もう何かあっても守ってあげられないんだな、
という無力感。
このたった1行の歌詞で、
ここまで、いろんな感情で
心を揺さぶりかけてくるとは
すごい歌だと言わざるを得ません。
そしてこの歌を歌う子供たちの
センチメンタルが全く、微塵も存在しない
あっけらかんとした歌声。
こんなに確信に満ち溢れた
「ぼくらの世界だ!」という言葉を
歌えるのは、まさに6歳の
この年だけなのではないでしょうか。
「歌う」ことは、
感情を表現とすることを
最大の目的としており
と記載されています。
この歌で、子供達が表現している感情って
何なんだろう?
6歳くらいの子供の歌と、
それ以外の人
例えば10歳の子供、
18歳の若者、あるいは大人の
歌う歌は、何かが異なっているように感じます。
それが何かは、
残念ながらわからないのですが
一つ私が思ったのは、
「7歳までは神の子」という言葉でした。
諸説あると思いますが、
概ね数えで7歳までは、人間界の住人になって
まだ日が浅いから、何かちょっとしたことで
天界(異界)に魂が戻って行きやすい。
七五三の7歳の祝いは、これからは人間界の住人になるから
地域の氏神様にご挨拶にいくという意味があるそうです。
そう考えると
この子達は、まだ神の子であり
その歌声にはまだ何の感情も宿ってない、
ということになるのでしょうか。
無垢な純粋な歌声だから、
聴いてる我々が、自分の心を投影して
どうしても泣いてしまう、
そういう仕組みなんでしょうか。