子供と手を繋いでエスカレーターに乗っても怒られない社会になればいいのに。

エスカレーターで

ついに怒鳴り合いになってしまった話。

昨年の記事

 

↓こちらは2018年5月の私のブログです。

 

エスカレーターに子供と並んで乗りたい。

 

右側を空けねばならぬと言う、

暗黙のルールの為に

子供の安全が侵されている。

 

私は今後、右側を空けません!

と言う主張が綴られております。

 

未だに戦々恐々としながら、

子供と手を繋いでエスカレーターに乗っています。

 

さすがに新宿駅ではやりません。

危険すぎる。

朝、エスカレーターに乗っていたら

 

朝、といっても9時近くでしたので、

もうさほど混んでいませんでした。

 

家から幼稚園まで行くのに、

今日は寒いから駅の地下道を通りました。

 

改札から地上に出るのに、

短いエスカレーターが一箇所あって、

そこから先はまた階段・・・

という、バリアフリーもへったくれもない

まあ、よくある地下鉄の出入り口での

出来事です。

 

私と息子が手を繋いで、

並んでエスカレーターに乗っていたら、

後ろから女性(30代くらいか?)が

右側を駆け上がってきたので

ちらっと見たら、いきなり

 

「どいてよ。通れないじゃない。」

と言われました。

 

私は

 

「急いでるなら、階段を使えばいいじゃないですか。」

 

と言い返しました。

 

すると、

 

「急いでんだよ。周り見ろよ。」

 

と捨て台詞を吐きながら

小走りに行ってしまったので、

その背中に

 

「急いでるなら、走ってもいいんですか?」

 

と中くらいの声で言いました。

 

そしたら、振り返って

 

「バーカ!」

 

もう、

私も大きな声で言ってしまいました。

 

「バーカ!!」

 

・・・こだまでしょうか。

 

幼稚園児のようですね。

子供に悪影響か?

 

息子は特に何も言わなかったけど、

圧倒的に無口になってしまったから、

多分ただならぬ事態を

察知したのだろうと思います。

 

子供にこういうところを見せるのは

正直どうかなあとは思うけど、

さっき昨年の自分の記事を

読み返したら

 

>子供がもっと大きくなった時に、

 「お母ちゃん、

 言ってることとやってること

 違うじゃん。」

 と刺されないように、

 勇気を出して、自分の主張をして行こう。

 

と結んでいたので、

ちゃんと勇気を出して

言い返した自分を

褒めてあげようと思いました。

 

そんなことがあっても、

不思議とそんなに

もやっとした気分ではなく、

ちょっと爽快感すら感じました。

 

多分、後ろから駆け上がって来た人が、

イライラした様子で

それでも立ち止まって

エスカレータを降りたとこで

すれ違いざまに

「チッ」と舌打ちされた・・・

とかだったら、もっと嫌な気分になってたでしょう。

 

はっきりと主張をされたので、

こちらも言いたいことが言えた。

 

やっぱり主張をすることが、

声を出すことが、

大事なんだな。

エスカレーター雑考

 

エスカレーターの乗り方、

について観察してて

思うことがあります。

 

片側を空ける乗り方は、

駅のエスカレーターには

定着しているけど、

休日のショッピングモールなどでは

立ち止まって、

一つのステップに二人で

乗るのを常態としています。

 

私たちは、いつでもどこでも、

隣を通れるように配慮してる訳では

ないんですよね。

 

エスカレーターのステップは

プライベートスペースを

侵犯し合うくらいの距離感だから、

見知らぬ誰かの隣に立つのは

嫌だし、恐怖感もあるのかもしれません。

 

あとショッピングモールで、

右側を空けないでも、

誰も文句を言わないのは

みんな休日でリラックスしてるし、

時間にも余裕があるからだと思います。

 

駅は電車に乗れるか乗れないかの

瀬戸際だったり、

遅刻するかしないかの

瀬戸際だったりするから、

殺気立ってしまうのは

私だって理解できます。

 

理解は出来るけど、

それはあくまで個人的な事情です。

 

通勤時の駅構内は、

「仕事なんだからしょうがないでしょ!」

「こっちは仕事なんだよ!」

と言わんばかりの、

圧倒的多数の「個人的な事情」によって、

社会のルールが封殺されております。

 

「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」という

世界観ですな。

 

子供がいない時には、

私もそちら側の人間だったから

偉そうなことは言えません。

 

でもね。

 

エレベーターの右側を占領していたのが、

母親と子供ではなくて、

「左手に杖を持っている人」

つまり右側には立てない人だったとしても、

今朝の女性は面罵して、

エスカレーターを駆け上るのだろうか?

 

そうだとしたら、

あまりに人間的な思いやりにかけている。

 

そしてもし、

「障害者に対してはその限りでない」と言うなら、

小さい子供を連れていることに対する、

この社会の眼差しの冷淡さに

心底ゾッとする。

この記事を書いた人

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リョウコ

1974年生まれ。子供が2人と旦那が1人で、栃木県在住。
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