ニホンウナギの稚魚シラスウナギが、
今期は極度の不漁、だそうです。
今日はPTAの会合がありました。
その時に、ひとりのお母さんが
「ウナギの入荷が減ってて、今日は本当にゼロだった。
ストックしてる分で、予約を賄うけど、
当面ランチはウナギ出せないわ。
うちはウナギ屋なのに・・・。」
とお話されてました。
彼女のうちが鰻屋さんなのは、初めて知りました。
へえ、鰻屋さんなのか、ふむふむ。
他のお母さんが、
「今朝のワイドショーでその話題やってたよー!
ほんとにないんだねー。」
と、その話題を引き取り、
また違うお母さんも、
「いつまで品薄なのかねー」とか
「養殖なのになんでー?」とか
思い思いのことを口にします。
ここ最近、ツイッターでもウナギの稚魚の話が
随分話題になってました。
ウナギは完全養殖の技術がまだ確立されてないから、
天然の稚魚をとってきて、養殖します。
そういうことも、割と一般的に知られていないのか、
とお母さんたちのお話を聴いていて思いました。
私もウナギは好きだけど、
絶滅危惧種に指定されているものを
美味しいから、精がつくからと食べるのは、
もはや狂気を感じるなーと思っております。
ウィキペディアによると、
ウナギ資源は1970年代から減り続けていて、
シラスウナギの国内漁獲高はピーク時の200トンから、
2013年には5,2トンまで落ち込んでいる、とのことです。
今期の漁獲量は1トンに満たないと報道されているので、
この40年で、シラスウナギの資源は
枯渇したと言ってしまっても過言ではないのでは
ないでしょうか。
それにしても、鰻屋さんの彼女は
ウナギについてどう考えているのでしょう?
自分の食い扶持であるウナギのこと、
あまりにも無関心ではないでしょうか?
どうも、仕入れはウナギ業者に丸投げらしいのですが、
ウナギ業者が持ってきてるウナギを買ってるだけだから、
ウナギが減っていようが御構い無しなのでしょうか?
ウナギが絶滅してしまったら、
鰻屋さんは廃業か、商売替えをすることになります。
ウナギと共に滅ぶことが出来れば本望なのか?
それともウナギを滅ぼすことが本当の狙いなのか?
ウナギを真に愛しているならば、
その美味しさを後世に伝えたいと願うならば、
鰻屋さんは、もはやウナギを売ってはならないと思います。
パラドックスじみてるけど。
原発の立地自治体の人とかが、
「原発なくなったら、私たち食べていけないですよ。
死ねっていうんですか?」
みたいな論理を展開するけど、それと似てる。
「ウナギ売れなくなったら、私たち食べてけないんですよ。
死ねっていうんですか?」
自分たちの経済活動が大事なのはわかるけど、
地球は、世界は自分たちが死んだあとも
続くんですよ!
自分以外の、人間以外の生き物も生きてるんですよ!
職業は変えられるけど、
失くなっちゃったものはもう戻ってこない。
そうでなくても。
自分だったら、
この先仕入れの見通しが立たない
商材を使って商売しようなんて
恐ろしくて思えないけどねえ・・・。
私自身は、ウナギの絶滅への道のりに
もう、少しも加担したくないです。
私はウナギを食べません!
ひとり不買運動です。