4歳になる息子は、ここ数ヶ月でひらがなが少し読めるようになりました。
まだ、自分の名前と、幼稚園の自分のクラス(もも組)と、
好きな女の子の名前と、あとはお姉ちゃんの名前の文字くらい、
全部で10個程度でしょうか。
7歳の娘の時は、と何でも比較してしまうのですが、
彼女は、文字に興味津々な子供だったので、
2歳の時にひらがなとアルファベットを完全に覚えました。
その当時は、2歳児は教えれば誰でも文字を読めるようになる、
読めないのは親が教えないからだ!と考えていました。
しかし、その後生まれた息子は、2歳になっても文字は興味ないし、
絵本も全然読まないし、絵も描かないし、野菜もお肉も食べないし・・・
全く娘とは違いました。
そんな彼が2歳の時に、文字を教えることを試みたこともあります。
犬の絵が書いてあって、その下に「い」と書いてあるドリルを見せて
まず、とっかかりとして絵を指し示して、「これはなーんだ?」と聞きました。
すると、この恐るべき2歳児は、うーーーんと考えて、
「うし?」とマジレスしたので、ああああ、まだ君には早かったね〜と
早々に撤退を決意したのでした。
今となっては、良い思い出です(遠い目)。
娘が2歳で文字の学習に懸命取り組んでいた時期、
彼女は色々なものの中に、文字を見出してしまっていました。
たとえば、トイレの壁紙。
トイレで座っている娘から、
「おかーちゃーん!おかーちゃーん!」と呼び出され、
なにごとだー!と駆けつけると
「ここにYがあるよー」と教えられ、ちっ、なんだよ(💢)と
憤慨したのも今となっては良い思い出です。
それから、絵本の中のカエルの足が「ひ」の形になっているのを発見してからは、
毎回そのページにくると、「『ひ』があるー!」と律儀に指摘してくれました。
これはおそらく今でも、その絵本のそのページを見たら言うんじゃないかな?
もう、言わずにはおられん、そういうことってありますよねー!
壁紙や絵の一部に、文字を見出すのは、文字を絵のように捉えているからでしょうか?
そんなことを、なぜ思ったかというと、
息子の文字の覚え方は、娘のようでは全然ないからです。
息子の場合、たとえば「も」という字を見て、何と読むかと聞いた時に、
まず「もも組さん」という言葉を思い出して、そこから「も」という音と結びつける、
と言いますか・・・。一手間かかってる感じがします。
そして、その連想が間違った風に結びついてしまっていると、
なかなか修正が難しいようです。
「と」という字は、彼の好きな女の子の苗字の一文字なのですが、
彼の頭の中では「その女の子の名前」という風に結びついています。
するとどうしても、いつも呼んでる名前の方の音を連想してしまい、
すなわちこれは、「め」と読むのだ、という誤った結論が常に導き出されることになります。
彼のような覚え方だと、ありさんの「あ」、いもむしさんの「い」というような
対応するものの絵と文字が書かれたポスターのようなものは
結構役に立つかもしれません。
娘の時は、それらはあまり役に立たない、という感想を私自身は持っていました。
娘はアンパンマンのパソコン(型のおもちゃ)とこどもちゃれんじのパッドを
ひたすら黙々とやってる子供でした。
彼女は絵のように文字そのものを捉えて、記憶し、
ゲーム感覚で音と字の対応を身に染み込ませていった・・・のではないでしょうか。
息子も絵のように捉えるやり方を採用することもあります。
「の」という字です。
「のり巻き」というイメージ映像の中に、すでに「の」という文字が組み込まれている!
これは覚えやすかったみたいです。
この方法だと、「て」もいけるかしら・・・?
・・・これはちょっと無理があるかな?
息子と娘の字を覚える方法に、違いがあるのは何故なのか、わからないけど、
もしかしたら文字を覚える年齢によるのかもしれませんね。
私自身は、幼稚園の年長の時には何となく、ひらがなを読めていた記憶はありますが、
ひらがなの学習に取り組んだ訳ではなく、生活の中で覚えていったのだと思います。
「る」と「ろ」や、「さ」と「ち」など、似ている文字の区別はなかなか難しかったです。
幼稚園のお友達に、名前に「る」と「ろ」が両方入っている子がいて、
その子の名札を見ながら、「こっちが『る』、こっちが『ろ』」と心の中で
確認していたのを憶えています。
娘は、自分から興味を持って2歳の時に文字を憶えて、文を読むのも、
字を書くのも他の子よりも早くにできたけれど、
年長になった時には、周りの子もみんな同じレベルでできるようになっていました。
トイレトレーニングの時も思ったけど、
時期がくれば誰でも自然とできるようになるのですよねえ・・・。
それは実感としてあるから、4歳の息子のことで焦ることはないけど、
7歳の娘のことでは相変わらず、「こんなこともできなくて大丈夫なのか?」と
焦燥感に駆られてしまいます。
経験しないとわからないのは、大人になっても同じってことですね。