アカホシゴマダラという蝶々が産卵した話。

裏の家に住んでいるばあさんが、

キレイなアゲハが屋上にいたので

捕獲して箱に入れておいたから

幼稚園の帰りに家に見に来てくれ、とラインを送ってきた。

 

めんどくせえな、と思いつつ蝶を見に立ち寄った。

小さなアゲハだなと思ったが、

息子は「これはアゲハじゃない」と言うのだ。

 

 

いや、小さいアゲハでしょ、つうかどう見たってアゲハだろ

などと息子の意見は却下して帰ろうとした。

 

しかし、息子はこの蝶を連れて帰るというから

いや蝶々は飼わないよ?

とこれも却下を試みた。

 

あまりに粘るので根負けして、

明日の朝花の咲いてる所に放す約束で

1日だけ家に連れて帰ることにした。

 

朝、幼稚園に連れて行って

先生や友達に見せてから放す、と言う。

 

下駄箱のところで主事さんに「なんの蝶?アゲハ?」

聞かれて「アゲハじゃない・・・」と息子。

いや、アゲハでしょ、とか話してたら

やっぱ教室に持ってくのはやめる、

幼稚園終わったら公園で放したいと言い出す始末。

 

しょうがねえな、と家に持ち帰り、

なんてアゲハだろう?と図鑑を見たら

なんとアゲハじゃなかった!

 

はあ〜、よく見たらアゲハとは羽の形が違うんだな、

模様も違うし。子供はよく見てるんだな・・・

 

しかしこの蝶はアカホシゴマダラといって、

元は中国大陸の方に住んでいる蝶で

日本では特定外来生物に指定されている。

 

 

1995年に埼玉県でゲリラ的に放蝶され、

近年は関東地方でも定着・繁殖が確認されているのだそうだ。

 

見つけて捕獲した場合、駆除しなければならないらしい。

 

といっても殺すのは、かわいそうで出来ない・・・。

 

もう死にそうだし、数日間うちで飼うか。

 

幼稚園から帰った息子にその旨を伝えると、

大喜びで、ジュースなど飲ませて可愛がっていた。

 

 

そしたら、なんと、産卵してしまった!

ひええええ・・・。

 

あれから一週間経つ。

相変わらず、奴は死にそうだが、

生きている。

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リョウコ

1974年生まれ。子供が2人と旦那が1人で、栃木県在住。
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