4歳の息子は虫捕りが大好きだ。
趣味である、と言っても良いと思う。
今年の夏は散々色んなところで
虫を捕獲した。
その多くは、捕獲して、観察した後リリースするのだが、
縁あって現在同居している虫たちもいる。
コクワガタ(メス)
山梨県の金丸文化農園さんに、
さくらんぼ狩りに行ったのが6月。
その時に、虫捕れるとこないですかね?と
教えてもらって、帰りに立ち寄った
『カブトムシの森』という広大な森林公園で出会った。
一度、家の中でお散歩に出てしまい
行方不明になったことがあるが、
無事保護されて、以来虫かごの中でのんびり暮らしている。
色ツヤが大変よろしい。
手に乗せると、しがみついてくる感じがして
そこはかとなくかわいい。
↑主食は昆虫ゼリー。右は娘が粘土で焼いたゼリー用の皿。
コクワガタは3年くらい生きるよ、
とカブトムシの森で出会った通りすがりの昆虫博士が
教えてくれたので、ぜひ長生きして欲しいものだ。
イナゴ&ショウリョウバッタ
先週の火曜日(9/17)にうちに来た。
コバネイナゴが1匹とショウリョウバッタが3匹。
幼稚園のお友達が千葉のばあちゃんのうちで捕ったものを
ペットボトルに入れて持ってきて、
幼稚園の前の殺伐とした公園に放すというので、
貰い受けてきた。
ペットボトルの中で、小さいアマガエルと一緒だったからか、
ショウリョウバッタたちは、みんな後ろ脚が一本ない。
大きめのタッパに、数種類の雑草を入れて飼っている。
ツユクサとイネ科の雑草をよく食べる。
若い柔らかい草でなく、
固くてかみごたえのある葉を好むようだ。
バッタを飼うのは初めてだが、
今のところ、元気に暮らしている。
ぜひ長生きして欲しいものだ。
↑イナゴ
↑ショウリョウバッタ
アゲハの幼虫
こちらは先週の金曜日(9/20)にやってきた。
浜町公園のミカンの木で見つけたアゲハの二齢幼虫。
蝶の幼虫は夏前に飼育していたが、
ある日突然死んでしまったという苦い思い出があるので、
持ち帰りたくなかったのだ。
しかし、息子がどうしても持って帰る!と主張するので、
絶対に触らないことを条件に飼うことにした。
幼虫は皮膚が柔らかいから、
人間の手の脂や雑菌などで弱ってしまうのだと思う。
葉っぱを取り替えるときも、触らない。
ぜひ、立派なアゲハになって羽ばたいて欲しいものである。
虫はトモダチ
息子は、特別仲良しのお友達がいない。
強いていうならば、虫がオトモダチ。
虫を追いかけ回している姿は、
「虫と遊んでいる」というよりは、
「虫に遊んでもらっている」という感じである。
そして、虫好きキッズはどこにでもいるから、
虫好き同士で仲良くなって、一緒に虫と遊ぶ。
しかし、虫好きキッズは「お友達」というよりは
むしろ「仲間」といった趣きである。
娘など見てると、こちらは特定の「お友達」しかいない。
どっちが良い、悪いではないのだ。
趣味で繋がる「仲間」は、世界中にいるから心強いし、
打算のない付き合いのできる「友達」は
子供の頃にしか出来ない、と私は思う。
どちらにしても、彼らが生きていく上で
「世界は信頼に値するところである」という
拠り所となってくれるに違いない。