9歳の娘の歯列矯正、バイオブロック療法開始します。

歯列矯正について思うところ

昨日、ルッキズムがどうのこうの、という記事を書いておきながら、

子供の歯並びを気にしてるんかい?と我ながら、

一貫性がないような気もしているが、

ちょっと待って、話を聞いて。

 

私も歯並びが悪くて、若い頃は歯を見せて笑うのが

嫌な時期もあったくらいだ。

 

私の場合、もともと前歯が一本だけせり出していた。

 

それが30才過ぎてからいよいよ出てきて

口を閉じても前歯がほんのちょっとだけ

出てしまうような状態になってしまった。

 

それが32歳くらいのときですよ。

酔っ払って自転車ですっ転んで、

道路に顔面を激突。

出ていた前歯がスコーンと割れて

3分の2くらい欠けてしまった。

 

歯医者さんで、小さめの被せ物の歯を作ってもらって、

長年の前歯の悩みがちょっと解消したのでした。

 

人間万事塞翁が馬である。

 

そんなわけで、娘には歯列矯正をしてあげたいなあ、と

子供が生まれた頃から思ってました。

 

でも結構お金がかかるし、先延ばしにしておりました。

ある時ふと、娘が口を開けて寝っ転がったときみたら、

前歯がハの字型に並んでいました。

やばい、このままだと歯並びが悪くなってしまう!

急に危機感を覚え、おとーちゃんと相談して

歯医者へ行く日取りを決めました。

バイオブロック療法とは

以前、おとーちゃんの知り合いの歯医者さんから

子供の歯列矯正を考えてるなら

バイオブロック療法がおすすめよ、と言われており、

東京でバイオブロック療法が受けられる歯科医院を

紹介していただきました。

 

この治療法の最大のメリットは歯並びだけでなく、

縮まった顎を前方に成長させて

気道の拡大を促すということです。

(クリニックでいただいた資料からの抜粋です)

 

 

ワイヤーなどで歯に直接アプローチするのではなく、

歯が生えている顎の骨、

それから顎に繋がっている頭蓋骨にアプローチして

骨格を良い成長方向に導くことで

結果的に歯並びがよくなる、という療法です。

なので、成長途中の子供にしかこの療法はできないのです。

 

遅くとも8歳、とホームページに記載されていたので

焦りましたが、まあ、大丈夫なようです。

 

またバイオブロック療法は基本的に抜歯をしません。

先生の説明ですごく納得したのは

 

「8人がけの椅子に10人座れないから、

2人減らす(2本歯を抜く)のではなく、

10人いるなら10人がけの椅子にする」

 

というお話でした。

 

戦前くらいまでの人々は、現代の人より歯並びが良かったそうです。

これは硬いものをよく噛んで食べていたから

顎が発達していたからで、

昔の人は1日3000回くらい噛んでたのに対し、

現代の子供は600回くらいしか噛んでないのだそうです。

 

うちの子供たちなんて、多分300回くらいしか噛んでないのでは?

 

柔らかい食べ物が主流となり、

さらにゲームやインターネットの普及で

子供たちは慢性的に運動不足で

顎の骨が十分に成長しない。

歯並びは現代の生活習慣病であるといえるようです。

 

そうかー現代病かー

時代の変化に抗うのも不自然だよなー

と一瞬考えたのですが、

いやいや、人間の体が自然に成長するのを

現代社会が阻害してるって話だから。

 

顎の骨が正しく発達すると

気道が広くなって口呼吸をしなくなるそうです。

人間以外の動物は、基本的に口では呼吸しないって

『残念な生き物図鑑』に書いてありました。

 

口の方が大量に息が吸い込めるから

便利は便利なのですが、

鼻毛みたいなフィルターがないもんだから

ウイルスとかいろんなものも取り込んでしまいやすく、

病気になりやすいというデメリットがあります。

 

そして、お口を閉めてるときは、

舌は上顎についてるのが定位位置で、

舌が上顎についてることで

上顎が広く押し広げられるのだそう。

 

お口がぽかんと開けっぱなしになってると、

上顎が広がらず、歯並びが悪くなる原因になるのだと。

どんな器具を使うのか?

まだ実物を見ていないのだけれど、

上顎に金属の装置を一日中装着するようです。

 

 

痛くないの?違和感はないの?

というのが非常に気になるところですが、

先生いわく2、3日で違和感はなくなるってことです。

 

永久歯がすべて生え揃う12歳くらいまで

器具を恒常的に装着し、その後15歳くらいまでは

経過観察をするという長丁場なので

苦痛を感じるような装置だったら続かないかもしれないから

安心しました。

 

実際途中でやめちゃった子はほとんどいないそうです。

治療開始までの流れ

まず歯科医院に電話をして

カウンセリングの予約をとります。

 

バイオブロック療法の説明を先生から聞いて、

娘の歯の状態を診察、口腔内の写真も取りました。

 

そんで、実費で2万円くらい支払って

CTとレントゲン、全身写真などを撮り

この写真を元に治療方針と費用を先生がプレゼンしてくれました。

 

うちの場合、二つの医院に同時進行で相談にいったので

娘にどっちがよさそう?と聞いて

娘の気に入った方に決めました。

 

その後、電話で治療を進めたい旨を伝え、

またクリニックに出向いて今度は歯型をとりました。

 

矯正器具が出来上がるまでおよそ1ヶ月かかります。

費用は?

どちらのクリニックでも100万から120万というお見積もりでした。

普通の歯列矯正でも80万円くらいはかかるようだから、

すごく高額な治療だ!というわけではないと思います。

驚いたこと

 

レントゲンを撮ったら、娘の下の歯、

永久歯が2本ないのだそうだ。

 

すごく珍しいことではなく、

一定の割合でそういう人がいるんだって。

 

おもしろい〜。

 

この記事を書いた人

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リョウコ

1974年生まれ。子供が2人と旦那が1人で、栃木県在住。
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