今日は、
我が家の子供達に久々にヒットした絵本を
紹介してみようかと思います。
ほんとは【書評】とか、
言っちゃおうかなと思ったのですが、
書評のなんたるかも知らないので
やめときます。
『はたらくくるま まかせとけ』 三浦太郎・作
作者は三浦太郎さん。
1968年愛知県生まれで、
大阪芸術大学卒。
イラストレーターとして活躍されているようです。
代表作に『くっついた』『なーらんだ』『ぼくはまる』
などがあります。
三浦さんのhpは👉こちら
私は『くっついた』という絵本を読んだことが
ありました。
でも、他の作品も図書館や児童館では
よく見かける絵本ばかりです。
人気作家さんですね。
どんな絵本なの?
はたらく くるまたちは
いつも おたがいに
きょうりょくしながら
しごとを しています。
「はこんでください」
「まかせとけ!」
(『はたらくくるま まかせとけ』三浦太郎作 偕成社 表紙カバー裏から引用)
「はたらくくるま」とは、例えば工事現場の重機とか、
バスやタクシー、パトカーや救急車といった、
職業に従事している自動車のことです。
この絵本には、主に工事現場で働く特殊自動車が登場します。
ネタバレになってしまうのですが、
1ページだけ、引用させていただきます。
こんな感じで、様々なお仕事を頼む車と頼まれる車の
掛け合いが続きます。
どこが子供にウケたのか?
この本は図書館で借りて来ました。
2歳児が「コレヨンデー」と持って来ました。
車好きなので、
車の本と見ればとりあえず飛びつきます。
でも、一回読んだら
「モッカイ、ヨンデー!」
となる本はそうそうありません。
2歳だから。
『まかせとけ』は「モッカイ、ヨンデー」の本だったので、
時間もなかったから借りて来ました。
そうしたら、意外にも
お姉ちゃんの方がハマっているみたいです。
いや、正確にいうと
2人で読むのが楽しいみたい。
大きな声を出して、
「まかせとけ!」っていう機会、
大人になるとなかなかないですよね。
この「まかせとけ!」と大声で読み上げるのが、
気持ちいい。
そして、娘は「まかせとけ!」と絶叫するのに、
ハマっているのです。
それを聞いて、2歳児が喜んで真似して
「まかせとけ!」と叫ぶという・・・。
何度も何度も、飽きもせず、よくまあ・・・。
絵本の楽しみ方もさまざま
あと、私が良いなと思ったのは、
登場する重機のほとんどが、
聞き馴染みの薄い車種だというところです。
私が知らないだけかも知れませんが。
2歳児くらいになると、車が好きな子は
車百科みたいな本とか、トミカとかでお勉強してるから、
大人よりもよっぽど複雑な車の名前を覚えているんですよね。
なんか、「子供だからこんなもんで」みたいな
忖度?がない気がしました。
絵本について思うこと
子供がいなかったら、人生の中で絵本を手に取る機会って
グッと少ないものになると思います。
絵本なんて小さい頃に読んだきり、ってことも普通にありますよね。
今、子供に絵本を読んであげる立場になって、
一体、良い絵本とはなんなのか?
ということを考えてしまいます。
どうしても、名作と言われる、
自分の小さい頃にも読んだ絵本は、
安心感があって手に取りがちになってます。
『いないないばあ』とか『ぐりとぐら』とか。
でも絵本作家さんの数は、
多分40年前より現在の方が多いのではないでしょうか。
きっと素晴らしい絵本も沢山あるのだろうけど、
親が情報を追ってない限り、出会う機会は限られて来ます。
そんな中、親が大人目線で絵本を選ぶ時、
絵が魅力的で、画力があるとか、
物語に破綻がないとか、
下品でないとか、
『大人フィルター』がどうしてもかかってしまいます。
でも、子供は本当に素直に、
面白ければ何度でも読みます。
大人が「こういうことを絵本から学んで欲しい」と子供に絵本を与えても、
子供は自由に、絵の世界に入ったり、物語の世界に入ったり、
大声を出したり、歌ったりしながら好き勝手に楽しんでるだけです。
作家さんにしてみれば、
「こんな風に楽しんで欲しい」という意図もあるのでしょう。
大人になってから絵本を読んでみると、
子供受けを狙った作品も多数あることがわかります。
でも、子供はわかりやすいウケ狙いは、華麗にスルーしますね。
子供心を持った作家さんが、
本気で、楽しんで描いている作品って、
大人にも子供にも伝わるものだと思います。