「オムツはお持ち帰りください」

日曜日は、朝から

町内会でバス旅行に行って来ました。

町内会のバスツアーで群馬方面へ

 

1年に一度ある町内会のバスツアー、

ばあちゃんが是非孫と行きたいというので、

初参加しました。

 

今年の行き先は群馬。

 

富岡市にある「こんにゃくパーク」で

工場見学とこんにゃく料理の試食。

 

その後、

富岡製紙工場を見学して、

磯部温泉にて昼食と入浴。

15時半に帰路に着くという

盛りだくさんな企画です。

 

子供はうちの2人だけで、

最年長と最年少の歳の差は何と90歳。

お年寄りが元気なのは良いことです。

こんにゃくパークにて

 

株式会社ヨコオデイリーフーズという

群馬県のこんにゃくメーカーさんが運営している

「こんにゃくパーク」に途中で立ち寄らせていただきました。

 

数日前に朝のテレビで紹介されたそうで、

昨日は大勢の人出で賑わっておりました。

 

こちらでは様々なこんにゃく料理を

ビュッフェスタイルで試食することができ、

うちのばあさまは、無料・試食の類が大好きなので、

すごく楽しんでいました。

 

いろんなお料理があったけど、

私はやっぱり味噌田楽が一番好きです。

 

試食の後、お土産売り場のこんにゃく詰め放題で

ばあさまはまた興奮!

詰め放題も大好物です。

 

団体旅行で、時間があまりなかったので

工場見学はできませんでした。

こちらはまたの機会に。

オムツを捨てるゴミ箱はないの?

 

こんにゃくパークは楽しくて美味しくて為になる

観光スポットだと思うのですが、

ひとつ、大変残念だったことがあります。

 

2歳児のオムツを替える為に

お手洗いを借りたのですが、

オムツを捨てるためのゴミ箱はありませんでした。

 

小さい生理用品入れがあって、

その蓋の所には

「オムツは捨てないでください」

と書いた紙が貼られていました。

 

そのトイレは「誰でもトイレ」だったので、

女子トイレに大きなゴミ箱があるのかな?

と思い移動すると、

割と大きめなゴミ箱が置いてありました。

 

近付いて見ると、そこにも

「オムツは捨てないでください」と書いてあります。

 

で、トイレの出入り口の壁に

張り紙があるのに気が付きました。

 

「使用済みオムツはお持ち帰りください」と。

 

ええー!

 

公営の施設なら理解できますけど、

大勢の観光客に来て欲しいはずのテーマパークで

それはないんじゃないでしょうか?

オムツを持ち帰れという非情性

 

赤ちゃんがいない人は、

オムツの1個や2個持って帰ればいいじゃん、

て、思うかもしれません。

 

私も子供がいなかった時に

オムツ入れのことを考えたことはないです。

 

子供が出来て、

小さな子供を連れての外出はなかなか大変だ、

ということを実感しました。

 

単純に、荷物がどうしても多くなります。

「荷物が多いのでオムツ1個でも減らして帰りたい」

これがオムツを捨てたい一番の切実な理由です。

 

また「オムツを捨てるな」という言葉には

「子連れは迷惑だ」という風潮が感じられます。

 

そんなことはないですか?

 

考えすぎでしょうか?

 

でも、こんにゃくパークのゴミ箱には

バスの中で食べた弁当とかのゴミやら

オムツ以外のいわば家庭ごみは捨ててもいいわけです。

実際捨ててあったと思います。

 

そっちの方が持って帰っても良いゴミ、

切実でないゴミだと思うのですが。

 

子供はいわばミソッカスで、

走り回って迷惑な存在だから、

連れてくるならあくまでも自己責任でね、

お客さんではないですよ、

というメッセージに感じてしまうのは

多分考えすぎなんでしょうねえ。

 

もちろん旅先で色々買って荷物が増えたら

持ち物を減らしたいのは誰だって一緒です。

そのゴミは持ってかえれ、オムツを捨てさせろと

思っているわけではありません。

 

なんでオムツだけ捨てちゃダメなの?

不衛生だから?

持って歩く方が不衛生なんだけど。

オムツをはいているのは子供だけじゃない!

 

子供のオムツについて色々書いて来ましたが、

オムツをはいてるのは

何も赤ちゃんや幼児だけじゃないですよね。

 

身体に障害のある方や、

お年寄りだってはいてる方はいると思います。

 

うちのばあちゃんも、昨年家で失禁してしまって、

一時期「外出時はオムツをはいた方が良いのでは?」と

悩んでいました。

 

こういった方々にとって、

「オムツはお持ち帰りください」という文言は、

より非情に響くと思います。

 

想像ですが、

うちのばあちゃんがもし

「オムツをつける」という決断をした時には

少なからず自尊心が傷つくことでしょう。

 

自分の「老い」や「死」というものを

直視して悲観的になってしまうかもしれません。

 

それでも社会に出て、

人との関わりの中で生きて行きたいから

オムツをつけてでも旅にでるんだと思います。

 

その旅先のトイレで、

自分の排泄物は自分で持って帰りなさいよ

と非情に突き放されたら、

 

オムツをしている自分は

社会の一員として扱われる資格がないのか、

とか

オムツをしてる年寄りは迷惑なのか、

歓迎されていないのか、

と考えてしまうのではないでしょうか。

 

成人用のオムツは多分、

赤ちゃんのオムツより大きくて重いです。

 

年老いた母が、おしっこで重くなったオムツを持ったまま

旅行をする姿を想像しただけで私は泣けます。

 

そんな社会であって欲しくないと願っています。

この記事を書いた人

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リョウコ

1974年生まれ。子供が2人と旦那が1人で、栃木県在住。
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