あたしおかあさんだから、の件、傍観。

燃えてるなーと思っていたら、

もう燃やし尽くされてしまったのか。

ものすごいスピードです。

経緯

 

(情報のソースはツイッターです。)

自分のタイムラインで、『あたしおかあさんだから』の

記事を初めて見たのは4日の夕方だと思います。

 

#あたしおかあさんだからというハッシュタグと共に

歌の歌詞がリツイートされてきました。

こんな歌詞です。

 

一人暮らししてたの おかあさんになるまえ
ヒールはいて ネイルして
立派に働けるって 強がってた

今は爪きるわ 子供と遊ぶため
走れる服着るの パートいくから
あたし おかあさんだから

あたし おかあさんだから
眠いまま朝5時に起きるの
あたし おかあさんだから
大好きなおかずあげるの
あたし おかあさんだから
新幹線の名前覚えるの
あたし おかあさんだから
あたしよりあなたの事ばかり

 

まず、最初の3行で、多くの働く女性に喧嘩を売ってます。

「お母さん」という存在を揶揄してる歌なのかな?と

思いきや、どうやら終盤に向けて何かオチがあるわけでもないようです。

 

大真面目にこんなこと言われたら、

そりゃあ燃えるに決まってる・・・

すぐに#あたしおかあさんだけどというタグが出来て、

お母さんやお母さんではない人たちによって

たくさんの返歌が作られました。

 

そのうち「はるかぜちゃん」でお馴染みの

春名風花さんが自身のブログに

「おまえおとうさんだろ」というタイトルの記事がアップされ、

#おまえおとうさんだろ、というタグと共に

お父さんを揶揄する替え歌が多数作られました。

 

翌日お昼頃には、「さすがに#おまえおとうさんだろ、って、

男性をdisるのはやり過ぎだろ」という声が

ちらほら上がり始めました。

 

お母さん対お父さんという構図になってしまっては、

誰も幸せになりませんよね。

 

その後、話題の中心は作者ののぶみさんに移って行きました。

 

作詞者ののぶみさんについて

 

この歌を作詞したのぶみさんという方は

絵本作家で、『ママがおばけになっちゃった』という絵本で

有名な方のようです。

 

この絵本、タイトルは知ってますが、

私は読んだことがありません。

 

ママが死んじゃう話なんて悪趣味よのう・・・と

書評を読んで思った記憶がありますが、

まさか40万部も売り上げていたとは。

そっちの方が驚きです。

 

どうやら「感動商法」(この言葉も初めて聞きました)の

絵本作家で、子供ではなく母親を感動させる話を多く

作っているみたいです。

 

5日の夜の時点で、のぶみさんについて私が知ったことは、

・小学生時代はいじめられっ子だった。

・その反動で、中高時代は不良になった。

・池袋連合という族で、160人のワルを束ねる総長だった。

・逮捕歴もある。

・親は牧師

・好きになった女の子が絵本好きで、絵本作家を目指す。

・その女の子が今の奥さん。

 

1日でこんなにたくさんの情報を得て、

昨日まで、見ず知らずの他人だったのに、

何だか前から知ってる人みたいに思えてきました!

 

その後、「池袋連合という族は存在しない」という情報が

出回って真偽のほどはわかりませんが、

昨日の夜に#あたしおかあさんだからを覗いたら、

大喜利大宴会になっていましたので、

もうどうやらみんな気が済んだというか、

この話題はもう飽きた、時代遅れになったという事なのでしょう。

 

燃えているのを見ていた理由

 

最初は子育て関連のことだから、

気になったし、何か面白い議論に発展するかな?

と思って見ていました。

結果、議論という議論にはならなかったな、という印象です。

 

私自身の関心としては、

「あたしおかあさんだから」の歌詞については

何というか、共感するしない以前に、

箸にも棒にもかからないような

クオリティの低さだな・・・って感じです。

女子供はこんなんで満足だろって

言われてるみたいで不愉快。以上。

 

それよりも、絵本作家としてののぶみさんの

創作の姿勢には、何やら容易に看過できないものがあります。

 

過去のインタビューによると、

のぶみさんは作品を作るにあたり、

入念なマーケティングリサーチをして

作品の発表前に読み聞かせの会を開催して

子供たちの反応の良かった部分をブラッシュアップして

完成させている、との事でした。

(出典がわからなくなってしまいましたが、

元記事は読みました。)

 

お母さんが感動するような、

例えば「子供は親を選んで生まれてくる」とか

「お母さんの子でよかった」と言ったエピソードと

子供がゲラゲラ爆笑するようなシーンを組み合わせて

お話を作るってことなのかしら?

 

読んだことないからわからないけど、

ますます読む気はなくなりました。

近づかないようにしよう。

まとめ

 

のぶみさんって、その作品のファンでなければ、

現役子育て世代においても、

知名度はそんなに高くないかもしれません。

 

もし、「あたしおかあさんだから」という歌を

だいすけお兄さんが歌ったのでなければ、

こんなに炎上しなかっただろうと思います。

 

だいすけお兄さんは去年まで、約10年間の長きに渡り、

それこそ、世の中のお母さんと一緒に居続けた、

いわば同志のような存在。

 

そのだいすけお兄さんがなぜ?やめて!騙されてるのよ!

そして「やっぱり男にはわからないのか」という落胆・・・。

 

この歌の気持ち悪さって、多分当事者以外には

理解されづらいものだと思います。

 

ハフポストの記事のコメント欄には、

男性の「何が悪いのかわからない」というコメントが

ずらっと並んでいます。

 

この歌詞は、現役ママさんに「子育てで辛かったこと」という

アンケートをとって、それをもとに作ったということなので、

かなり現実を言い当ててる部分があります。

 

だからこそ、男性の「何が悪いのかわからん」という感想は

胸に突き刺さりますねえ。

 

そして、この歌がだいすけお兄さんに歌われるまでの間に、

たくさんの関係者の目に触れていると想像されます。

 

その間に誰も「この世界観はおかしいのではないか」と

疑問を呈する人はいなかったのでしょうか?

 

やはり子育てや教育の問題とマーケティング、商業主義というのは

一線を画するべきなのではないかと強く思った次第です。

 

それにしても、炎上して鎮火するまでのスピードの

早いこと。何か議論が起こるでもなく、

言いたいことを言ってみんな忘れていくという。

 

この世の中を、私の子供達がしっかり生き抜けるように

まずは私がしっかりしないとね!

あたしおかあさんだから!(お約束)

この記事を書いた人

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リョウコ

1974年生まれ。子供が2人と旦那が1人で、栃木県在住。
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