魚の病気について調べてわかったこと
うちには二つの水槽がある。
一つの水槽には、クチボソ、タイリクバラタナゴ、ヨシノボリが
各1匹ずつ住んでいる。
もう一つの水槽には、アベハゼが6匹か7匹か住んでいる。
↑左がアベハゼ、右がクチボソたち
クチボソとヨシノボリは、
昨年11月に埼玉県のみさと公園の池で捕った。
タイリクバラタナゴは、
昨年12月に錦糸町の大横川親水公園で捕まえた。
そしてアベハゼは昨年の9月頃に浜町辺りの隅田川で捕まえたもの。
川魚を飼うのは、初めてなのでわからないことばかりである。
タナゴと一緒に捕ってきたヨシノボリ2匹は、
泥の中で冬眠中だったからか、水槽に入れて一週間くらいで
死んでしまった。可哀想に。
で、そのクチボソとタナゴがどうも病気のようである。
尾鰭が溶けて、ボロボロになってきた。
タナゴは上からみると傾いて泳いでいる。
どうしよう・・・、とインターネットで魚の病気などを調べてみた。
本当にインターネットは便利である。
魚たちはどうやら、ヒレが白濁して溶けてボロボロになる病気、
尾ぐされ病、という病気らしい。
魚の病気の主な原因は、
①水質の悪化
②餌のやりすぎ
③水温が低すぎる
以上の3つが考えられる、らしい。
クチボソなどの川魚は比較的寒さに強いから、
ヒーターは不要、とこれまたネットで得た知識を信じて
ヒーターを入れなかったのだが、やはり生き物は冬よりも春や夏の方が
活動的な訳で、快適な温度というものがある。
26度前後に自動で水温を調整してくれるヒーターを入れたら、
魚たちは活発に泳ぎ始めた。
特に、砂利の中に潜って出てこなかったヨシノボリさんが
ビュンビュン泳ぎまくっている。
寒さに凍えていたのね・・・。可哀想に。
次に水の汚れ。
これは、私が思う以上に、魚の健康に影響するらしい、
ということがわかった。
それまでも、水槽の水は2、3日ごとに半量くらいずつ替えてたし、
水槽や砂利なども10日くらいで洗っていたので
十分かと思っていたが、
川魚は「1に水換え、2に水換え」なのだそうだ。
魚が住む川や池の水は、流れがあって毎日、入れ替わっているってことを
考えると当然といえば当然だが。
ということで、毎日水槽の3分の1くらいの水を入れ替えることにした。
それから、餌のやりすぎ。
冬の間は、魚はほとんど絶食状態でも生きていける、らしい。
私は毎日のように、乾燥イトミミズを与えていた。
クチボソがよく食べるから、お腹空いてるのかと思っていたのである。
反省して、とりあえず一週間は絶食しようと決めた。
生活環境はだいぶ改善されたのではないだろうか。
改善されたと信じたい。
その上で、病気の治療の為、水を0.5%の濃度の塩水にした。
いわゆる塩水浴である。
水の量に対する塩の量の計算を、
ネットで簡単にできるようにして下さってる人がたくさんいる。
ありがたや・・・。
淡水に住む魚でも0.2%程度の塩水で飼うと病気はぐっと少なくなる、らしい。
グーグルマップで見たら、みさと公園付近の江戸川から
東京湾までは10kmくらいしか離れていない。
この魚たちの住んでいた川は割と塩分が高いと思われる。
恒常的に塩水で飼育した方が、もしかしたら良いかもしれない。
「幸せ」は出来ないけど、快適には出来るかも
魚が病気になってから、やっと魚の生活環境に思いが至った。
病気になってからじゃ、遅い!と叱られるかもしれないが、
だって、わからなかったんだもーん!!
そんなやつに魚を飼う資格はなーい!と叱られるかもしれないが、
魚を飼って、魚の種類を知って、種類ごとに食べるものも
住むところも、快適な温度も違うってことを知った。
病気にしてしまったけど、
もしかしたら死なせてしまうかもしれないけど、
この魚たちとの関わりがなかったら
世界中の魚たちは私にとって、全部同じ魚、
つまり「魚類」でしかなかったと思う。
魚たちも狭い水槽に閉じ込められて可哀想だな、と私も思う。
魚の幸せ、ということを考えると、元いた場所に返してやるべきだろう。
だから、魚の幸せについては考えないことにした。
そもそも、「君を幸せにしたいんだ!」なんて思い上がりだ。
今日も生きててくれて、存在してくれて、ありがとう。
これからは、魚の快適さ、に着目してお世話して行くことになるだろう。
魚は快適だよ〜とは言ってくれないけれど、
不快だよー!って時には、すぐに病気になる。
人間も同じだな、と思った。