もし子供がいなかったら、
全く逆の感想を抱いていただろうなあ。
子連れで議会出席
熊本市議会議員の緒方夕佳さんが、
生後7ヶ月の赤ちゃんを連れて議場入りし、
議会は出席を認めず一時混乱、
40分遅れての開会となったというニュースを見ました。
併せてこちらのインタビューも読みました。
荻上チキ 赤ちゃんと議場入りした緒方夕佳・熊本市議インタビュー
荻上チキさんがTBSラジオ『Session-22』の中で、熊本市議会に生後7ヶ月の赤ちゃんを連れて議場入りした市議会議員の緒方夕佳さんにインタビュー。その経緯や、浮き彫りになった問題点などについて話していました。熊本市議会 育児中女性議員、
このインタビューでは、
妊娠期間中から議会事務局に相談してきて、
前向きな回答が得られなかったと話されております。
そして
「個人でベビーシッターを雇え」というような
子育てを極めて個人的なこととして
議会が扱うことについて疑問を抱き、
それこそが、
自分たち子育て世代が変えていかなければならない課題である、
その声を表した行動であるという趣旨のことを
極めて冷静に、
物腰も柔らかい感じで語られてます。
ネットでは賛より否が圧倒的に多い
これに対して、
ヤフーニュースのコメント欄とかには
正当な手続きを踏んでいないことを疑問視する声、
子供を利用したパフォーマンスだとするコメントが
圧倒的に多くて、
ちょっとびっくりしました。
自分も子供がいなかった頃は、
子供連れて飲み屋に来てる人とか
ほんと迷惑って思っていました。
立場が変わればモノの見方が
180度変わっちゃうものだから、
こういう意見も理解はできます。
でも、今の私には、これは、
子育てをするお母さんたちが
穏便に穏便に、
なんとか子供を育てる環境を
もう少しでもましな社会にしていきませんか?
って提言してきて、
それでもずっと何も変わらなくて
やむにやまれぬ行動だと思えるのです。
子供は騒ぐからね・・・
私の娘の通っている幼稚園では
卒園に向けてPTAで謝恩会をしたり、
園へ卒園生一同からの贈り物を制作したりします。
夏休み明けてからは
隔週で会合が持たれ、その準備が進められています。
私は記念品制作で裁縫を担当してます。
班は8人いて、そのうち私を含めて
3人は下の子がいます。
で、打ち合わせの席で
その子らがもうほんとに騒がしくて
すぐ喧嘩になるし
走り回ったり、物損も心配で
気が気じゃないです。
やっぱり何回か打ち合わせを重ねるうちに
他の人たちは、次第に、
下の子を託児に預けてくるようになり、
私も預けた方がいいのかなー?
という気持ちになりました。
日本で子育てをするってこと
幼稚園のお母さんたちの集まりでも
肩身が狭い思いをするのに、
一般の職場やましてや議会だったら
どんなに大変だろう。
簡単に安価で安全に預けられる場所があったら
本当に良いのですけど。
それこそが子育てのしやすい
環境作りってことだと思います。
議会に赤ちゃんを連れていきたいわけじゃなくて。
でもどうしようもない時は
連れて来ても大丈夫なくらいの
寛容な社会であって欲しいです。
周囲の目も厳しく、
環境も整ってなかったら、
誰だって子育ては大変そうだから
やめとこうって思うのではないでしょうか?
それが今の、
少子化の止まらない日本なんだと思います。
みんな昔は子供だったのに
子供じゃなかった人はいないはずなのに、
なんでこんなに子供と子育て中の母親を
排除したがる社会なんだろう?
とは言っても
かつての、7年くらい前の自分も
そうだった。
子供めんどくさいなって思ってたし、
うるさいなって思ってた。
今でも電車で金切り声をあげる子供には
正直うわって思います。
でも、そのお母さんやお父さんのことを思うと
辛辣な言葉を浴びせかける気には
とてもじゃないけどなりません。
子供が騒ぐのを誰も止めることは出来ないって知ってるから。
知らなかったら、
他人事として無責任に批判もできるけど、
子供と子供を取り巻く環境を知ったら
どうしたら良くなるんだろう?って
考えるかもしれません。
子供がいる人もいない人も
全ての人が働きやすく、
暮らしやすい社会であるのが
みんなにとって理想で、
誰も、誰かが我慢すれば良いとは望んでいないはずです。
子連れ議会のことも
社会の多様性について
みんなで考えるための一歩になれば
すごく良いのではないかと私は思いました。