恒例のエレカシ新春コンサートに
行ってきました。
2018年末に激震走る
2018年12月末に発売された
ロッキングオンジャパンのインタビューで
ロックじゃない歌を歌いたい、
バンドで出来ない
マニアックな楽曲も製作したい、
とソロワークを開始する
宣言をされた宮本さん。
エレカシファンの間で
(ツイッター上で)
激震が走りました。
何を大げさな・・・
と思われるでしょうが、
私も大いに動揺しました。
エレカシがなくなっちゃうの?
ソロ活動が楽しくなって、
バンドはもういいやって
なっちゃったら困る。
インタビュー記事の中で、
「悲しみの果て」でメジャーに
復帰してからの24年間を
「余技」と表現したことで、
裏切られた思いを感じ
心が離れてしまった
というファンの方も見かけました。
全くファンというのは忙しい。
それが楽しいのだけど。
今年の新春は平日開催
ここ数年の新春コンサートは
土日開催だったと思いますが、
今年は水曜と金曜という
平日飛び石開催でした。
武道館2DAYSも2015年以来。
ファンクラブ先行のチケットも
スマチケ限定で2枚までと
昨今、人気が出て
盛り上がってんだなと、
素直に嬉しく感じます。
自分がチケット入手出来なくなったら、
多分感想も変わってくるんだろうと
思いますが・・・。
コンサート感想
直前になって機材解放席、
立ち見席のチケットも販売され、
当日券も若干枚出たようなので
客席は上までびっしり埋まって
壮観でした。
私は1階席西側の前から3列目で、
正面ではないけど
ステージがよく見える席でした。
18時30分、開演時刻
ぴったりにコンサートはスタート。
宮本さんのソロ宣言があって、
エレカシがなくなるわけじゃないとは
わかっていつつも、
今後の予定は何も発表されていないから
もしかしたら実質最後の公演に
なる可能性がないわけではない。
そんなことを考えていたら
しんみりしてしまいました。
追い討ちをかけるように
セットリストは「歌モノ」が
数曲続き、その曲の歌詞も
旅立ちや別れを歌ったものだったり。
そして宮本さんの歌唱は、
がなったり、シャウトしたりする場面は少なく、
丁寧に情感を込めて歌い上げていました。
すでにこの人は、
ソロ歌手宮本浩次のモードに
切り替わってるんだな・・・と、
ますます寂しくなってしまいました。
6曲目、ワインディングロード
2012年リリースの曲。
自分の来し方を振り返りながら、
これからも生きていくぜゴー!という歌・・・
(非常に雑な説明ですが)
音源ではサラッと歌っているからか、
ウェットな感触でもないのですが、
30周年の祝福感をみんなで共有して
それでもさらにこの先に行く!という決意を
知っていると、
ちょっともう、
泣かせにかかってるというか
不覚にも泣いてしまいました。
11曲目、too fine life
1990年リリースの歌。
too fine life
この先何が起こるやら
悪いようにはならないと
まだ20代だった宮本さんが書いた詞に
52歳の宮本さんが励まされているようでした。
とはいえ、若い時の気楽さはなくて
代わりに相当な覚悟があっての
「悪いようにはならないと」という言葉。
自分に言い聞かせているかのようでした。
19曲目、マボロシ
ものすごい声量、そして美声。
うっとり、聞き惚れた。
それが一転、会場は真っ暗になって
スズメの鳴き声のSE・・・
20曲目朝からの21曲目悪魔メフィスト
ここまで、丁寧に聴かせる歌唱で
ずっと来たので、悪魔メフィストも、
音源に忠実な歌が聴けるのかしら?
と思ったら・・・
いやー
すごい声だった。
全く歌ってないし。
ほんと面白いわ。
今、こうして振り返っても
「何だったんだ?あれは?」という感想しか
出てきません。
それで、
「やっぱエレカシはこうでなくちゃなあ」と
納得してるのも自分でも謎。
世の中には不条理なモノ・コトがあって
それは特に理由もないし、
説明も出来ないってコトなのかもしれません。
悪魔メフィストで第一部が終わり、
トイレにも行けないくらいの休憩を挟んで
第二部、そしてアンコール。
全30曲、終演時間は21時過ぎていました。
帰り道
しんみりムードが払拭できず、
ただただ歌に聴き入っていました。
歌を歌う宮本さんは、
これまでの、
『エレカシの』宮本さんじゃない。
もう知らない人のように
遠く感じてしまった。
という思いとは裏腹に、
歌声はすごく温かくて
直接会話をしているような
錯覚に陥るような瞬間がありました。
これからの活動で、
もしかしたらがっかりするようなことも
あるかもしれません。
「宮本さん、これじゃないよ・・・」
と思う瞬間がたくさん来ると思う。
その裏切られた感に自分は耐えられるだろうか。
過度な期待をしない方が
がっかり度も軽くて済むのではないか。
新しいことに挑戦するのを、
手放しに歓迎できない気持ちの
奥底は、やっぱり自己保身なんだな。
チャレンジして失敗する無様な姿をみたくない。
自分が信じてたものが
世間的には大した評価を得られなかったら、
自分のことを否定されたようで辛い。
こうやって言葉にしてみると
ほんと、お前は何様なんだっつうの・・・
自分は何もやってないのに。
宮本さんはいつだって、
期待以上のものを見せてくれたじゃないか。
これからだって、きっと。
お前の力 必要さ
俺を 俺を 力づけろよ
覚悟を決めて、
これからの宮本浩次を
直視しようと思う。