葬儀の際に用いる白木の位牌は仮の位牌で、四十九日には本位牌に魂を移してもらいます。これを開眼法要といいます。
位牌は故人そのもの
位牌とは、故人の戒名などが書かれた札のことでルーツは中国儒教にあります。故人の魂が戻ってくる際の寄りしろとなると考えられています。位牌がないとご先祖様は自宅に戻って来れないのです。
地元の仏具屋さん
位牌ってどこで作るんだろう?そういえば駅の近くに仏具屋さんがあったよな〜?ちょっと見に行ってみよう!
ということで、浅草橋の仏壇ギャラリー奏音 こころあ堂に行って来ました。
仏具屋さんに足を踏み入れたのは、おそらく生まれて初めてだと思います。こちらのお店は割と新しくて、外観も落ち着いた雰囲気で入りやすそうです。
最近は位牌も仏壇もヴァラエティに富んでいるんですね。
↑うさぎさんの仏壇。娘のお気に入り。かわいい。
↑不動明王もいる。コワイ。
↑店内には癒しのスペースも。
位牌を選ぶ前に・・・
位牌についての知識はゼロでお店に向かったので、店員さんにお話を伺いました。
私は、
①お義父様はおしゃれな方だったので、いいものがあればモダン位牌にしようかな?
②先にお義母様のご位牌が入っているので、それより大きめにした方が良いかな?
と漠然と考えていたのです。
①はおしゃれな位牌がたくさんあってどれも素敵なんですが、お値段と相談というところでしょうか。あと先に入っているご位牌と雰囲気を合わせるのが一般的、ということでした。
②は、ご先祖様のご位牌がある場合、それと同じか小さいものにしなければならないそうです。で、札の部分が位牌のサイズとして表記されるのですが、台座の部分のサイズは色々あるので位牌のサイズは同じでも全体のサイズは先に入ってるご位牌より大きくなってしまう、という事態にもなりかねない・・・
サイズに関しては仏壇に入れば大丈夫だろうくらいに思っていたので、ちゃんとサイズを調べて出直すこととなりました。
お義父さんの奥さん(良い言い方が見つからない…)にサイズを教えて下さい~とメールしました。ちゃんと伝わってると良いのだけど。
位牌について考えた
戦争の映画で、空襲で焼け出された人が位牌を抱えて逃げるシーンを見たことがあります。自分には意味がわからなかったけど、「位牌は故人そのもの」という実感があって、毎日手を合わせて話しかけて生活していたとしたら、やはり一緒に連れて逃げないといけないんだな。ということが少し理解できた一日でした。